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最愛 【黒子のバスケ】

第24章 ヴェラザノ・ナローズ・ブリッジ


「用意できたか?」

「うん!」

青峰君に甘えた後はストレス発散に付き合ってくれる女子たちとさつきの部屋に集合。

本当はパットも誘ってて最初は来てくれるって言ってたけど、明日早朝に緊急の仕事が1件入って用意をしなきゃいけなくなったから、今日は参加できなくなっちゃった。


本当にパットは忙しい


運動できる格好って言われたからいつも通りヨガウエアに着替えて、さすがにそれでは出歩けないからその上から普通の服を着てバスルームを出た。



「なんか運動すんだろ?その格好でいいのか?」

「下に着てるよ」

「じゃあ、行くか」

「うん!」



1人で行かれるって言っても、青峰君も大我の部屋に行くからついでだって言って、さつきの部屋まで一緒に来てくれたけど反対方向で全然ついでじゃない。

でもそういう優しいところがすごく好きで、長い距離ではないけどいつでも手を繋いでくれて、あたしに合わせて歩いてくれるのが嬉しくてたまらない。


愛してるって言ってくれて、それを行動でも見せてくれる青峰君が大好き。


「え?こっち…」

「遠回りだ」


エレベーターホールを抜ければすぐなのに、そこを曲がらないから、部屋番号を間違えてるのかと思ったけどそうじゃない。

優しく笑ってあたしの身長まで腰をかがめてくれておでこがコツンてくっつくと、どうしようもないほどくずぐったい気持ちになる。


「青峰君たち何するの?」

「特に決めてはねぇけどテツと黄瀬は呑みてぇらしい」

「黄瀬君に飲み過ぎないようにって伝えて」

黄瀬君は明日朝からお仕事があるから飲み過ぎは禁物。
遅刻は絶対しないけど黄瀬君はアルコールで浮腫むから、飲みすぎると明日伊藤さんが大変。

「それ、お前が言うのか?」

「…………」

ですよね……
あの時あたしは眠くならなければ多分飲み続けてた。


「言っとく」

「うん」


遠回りしてる通路をゆっくり歩いてもうすぐさつきの部屋。


「あの……青峰君は、大我のとこお泊りする?」

「いや、寝るときは戻る。みさきは泊まってくんの?」

「ううん。戻る!」


さつきたちと思いっきり遊びたいけど寝るときは青峰君と寝たかった

ホントあたしってわがまま……


「一緒に寝てぇの?」

「……ん……」

「なぁ…お前さ、分かっててやってんだろ」
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