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最愛 【黒子のバスケ】

第24章 ヴェラザノ・ナローズ・ブリッジ


メイクが決まって契約書を穴埋めして、カレンのサインをもらって契約は無事に終わった。


『明日は5時半にお部屋にお伺いいたします。契約書にもございます通り15分以上お返事がない場合はキャンセルとさせていただきますのでご承知おきくださいませ』

『えぇ』

『それから、明日のメイクはほぼ色を乗せませんので今夜は早くお休みになっていただくことをお勧めいたします。顔色がいい方が仕上がりは綺麗なものになりますので可能な限り睡眠時間を確保していただけるといいかと思います』

『分かったわ』

『それでは失礼いたします』




カレンと別れてロビーに降りるとやっと解放された気がした


今日も乗り切れた。
いろんな人に手を借りてるけど今日一日を無事に終わらせることができた。



あと5日
あと5日頑張ればもうカレンとは仕事をしなくていい。



今まで仕事を受けない人なんていなかったけど、あたしは初めて自分の中にブラックリストを作った。

別に青峰君とのことが気に入らなくて攻撃されるだけならここまで拒否しない。
だけどあたしに通訳をやれって言ったことだけはどうしても自分の中で消化できない。

どんな仕事に対してもそうだけど、それを見下すようなことをする人は人間として受け入れられない。


『ペニンシュラまで』


ホテルが用意してくれた車ですぐ近くのペニンシュラに入ると、すかさずベルボーイが手を貸してくれた


『おかえりなさいませ黒須様。お手伝いいたします』


メイクバッグと資料が入ったバッグ
それから自分の個人的な荷物

仕事の時は荷物が多いし重いから、手を貸してくれるのはありがたい

資料のバッグだけを持ってもらって、豪華なロビーを通り抜けてエレベーターホールに入った。





























「お帰り。お疲れ」



外からは見えないエレベーターホールで、青峰君があたしを待っててくれた

青峰君たちが帰ってから1時間以上経ってて、もう大我の部屋に行っちゃったかなって思ってたから会えてすごく嬉しかった


お帰りって言ってくれたの、すごく嬉しい…


『後は俺が運ぶ』

『承知いたしました』


ベルボーイがボタンを押すとエレベーターのドアがすぐに開いた。
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