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最愛 【黒子のバスケ】

第24章 ヴェラザノ・ナローズ・ブリッジ


夜は別行動か……


俺はみさきといるのが一番安らぐしストレスも忘れられるけど、テツがそう言っててみさきが行きたがるなら、行かせてやった方がいいな…


「お前は俺らの部屋だ。逃げんなよ」

「あの女から逃げれんならなんだっていいからなんか考えてくれよ。触らなかったってみさきにちゃんと証明できるなんかを今すぐ俺に伝授しろ」

火神達には、明日の朝あの女の部屋に行くことになっちまって、バックレられなさそうだってことは話した。

みさきがめちゃくちゃ我慢して必死に耐えてくれてるおかげで、俺と自分がいい方向にいってるって勘違いしてるあの女。

計算通りに事が進んでる今俺がそれを壊すわけにはいかねぇ。

あの女は妊娠をでっちあげてんだから、俺といりゃ俺に抱かれたとでも言うに決まってる。

みさきは俺を信じてるって言ってはくれてっけど、なんかあった時にちゃんと証明できなきゃそれがいつかデカい問題にならねぇとも言い切れねぇ

つぶせる可能性はすべて潰す。




「体中にキスマークでもつけてもらえばいいじゃないっすか。アソコぎりぎりとか。さすがにそこにあったらやる気失せると思うんスけど…」

「無理だ」

そんなんみさきができる訳ねぇだろ

…っても黄瀬は知らねぇからしょうがねぇし、こいつなりに色々考えてくれてのことだって分かってっから邪険にはできねぇ。

とか思ってた



「ん~…みさきっちが無理なら、俺がつけてあげるっス!☆」


撤回だ

シャラシャラウインクしてんじゃねぇぞ‼‼



「てめぇ……ぶっ殺すぞ‼‼‼」


「ちょっと冗談‼‼冗談だからマジで怒んないで‼‼‼ちゃんと考えるっスから‼‼‼」

持ってたフォークでぶっ刺してやろうかと思ったけど、俺は多分こいつらがこうやっていてくれるおかげですげぇ助けられてる。


俺とあの女のごたごたにみさきを巻き込んで、こいつらまで巻き込んでんのに、全然普段と変わらねぇ…



ありがてぇ存在だって骨身に染みる気がした。




「あ!いいこと思いついたぜ。俺が一緒に行ってやるよ」

「火神君……彼女との束の間の逢瀬に友達を連れて行くバカがどこにいるんですか」

「テツ、頼みの綱はお前だけだ」







「では、提案があります。屈辱を味わってください」
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