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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


外で食べようってコンシェルジュにおすすめを聞くと車を用意してくれた

これは青峰君がスイートだからしてくれたサービス



「食えないものは?」

「アボカドとキウイとバナナと栗かな。それと、生の果物はほとんど食べれないの…」

「あと牛乳だろ?」

「あ、バカにしてるんでしょ?」

「ハハハ!怒るなよ。牛乳ってスープとかもダメか?」

「それは大丈夫。あくまで牛乳そのものがダメなだけで乳製品とか料理になってれば全然平気」


乗り心地のいい車内での会話であたしの牛乳嫌いがアレルギーじゃないことはきっとバレてる

話しているうちにお店について運転手さんが空きを確認してくれたけど満席で今日は入れないとのことだった



残りの2件も一杯で、運転手さんのおすすめにも一応行ったけどダメだった

「ホテル…戻るか」

「だね(笑)ホテル内のレストランならお席あるかもね」








なんて期待は叶わなかった





『お詫びにホテル内レストランの料理をお部屋にお持ちいたしますのでお部屋でお召し上がりになるのはいかがでしょうか?』


「黒須さえよきゃ俺はそれでいいぜ。まぁ俺の部屋になっちまうからお前次第だ」


どうしよう…

行ったら…




“青峰はあいつとは違う”

違う…よね…

それに…あたしがお腹すいてるんだから青峰君だってお腹すいてるはずだもん

ごはん食べるだけ

大丈夫…

大丈夫

『…お願いします』


迷ったことは確かだった。


だけど大我の言った通り青峰君はそんな事しない気がした

青峰君が相手に困ってないなんて事誰にだって分かる
あたしなんて色気が全くないって大我が言うんだから青峰君だってあたしに色気なんて感じないと思う。



悲しいことにこの貧乳が青峰君の好みじゃないってことで少し安心する自分がいた


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