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最愛 【黒子のバスケ】

第23章 After the rain


暖炉に火が入って先にメイクができたソフィアが入って最終の仕上げに入った


「この角度で火神さんがソフィアさんに影を落とすことを考えるともっとこの部分は強めに色を入れないと…ソフィアさんはウエストがすごく綺麗だからそれを最大限引き出すには…」

やっぱり暖炉の火はそのたびに燃え方が違うから、いくらシミュレーションをしていても思い通りにはいかない。

それでも、その日その日で最高の仕上がりにしなければならない。


丁度メイクが終わった大我と青峰君がパットと一緒に入ってきたから、実際のカットと同じように大我にその位置に入ってもらった方がいい。


「火神さん。ちょっとカットと同じようにお願いします」

ラグに寝そべるソフィアを組み敷くように大我がその場所に入るとやっぱり影の部分が暗すぎる。


「いい?ここのくびれから胸のこのライン。この筋肉に沿ってハイライトを足す。ワキから胸にかけてのここの部分はもう少し暗めに色を入れて…」

説明をしながら色を合わせたコスメで不足部分を足していく


『タイガに見つめてもらえるなんてラッキーだわ』

『なんだそりゃ。腕痛かったら言えよ』


メイクを修正する横でモデルさんがいたずらっ子みたいに笑って、大我も笑ってる


「で、ソフィアさんの骨格は鎖骨が目立ちにくいからここは深く長めにシェーディングして、この位置から暖炉の火が当たるからここだけは少しハイライトを強く」


このメイクはソフィアと大我が一番手間がかかる。
影と暖炉の火っていう要素があるだけで使うアイテムはグッと増える

だから一番経験豊富な人にしたけどそれでも結構修正はした


「この感じを忘れないで。何度か直しに入ることになると思うけど常にこの感じで仕上げて」

「分かりました」


ソフィアさんの調整を終えて撮影に入り始めると、やっとカレンさんとサラがペントハウスに到着したことを知らされた。


カレンさんはまだ撮影まで時間があるとしても、メイクはチームと同じ動きをしてもらわないと困る。

専属=自由ってことじゃない


「サラさんを一回呼んで」

「分かりました」

到着を教えてくれたスタッフに伝えるとすぐに呼びに行ってくれた
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