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最愛 【黒子のバスケ】

第23章 After the rain


ペントハウスに入って、メイクチーム全員で打ち合わせを始める予定が、カレンさんの専属のサラが来てない。

だけど待ってる時間はない。

とりあえず光さんにメイクをできる用意をしてもらって、先にチーム全員で打ち合わせを始めた

打ち合わせを進めながら次々とアクターの到着が知らされて、打ち合わせを切り上げる時間になったけど、それでもサラは姿を見せなかった。


「では、各自打ち合わせ通りにメイクに入ってもらいますが、何か困ったり分からなければいつでも対応します。アクターの仕上がりはプロモーションの出来に大きくかかわることを絶対に忘れないで。必ず100%の仕上がりでカメラの前に送り出して」

【はい‼】

「行って」

『パットも取り急ぎ光さんとメイクに入って、あたしはサラを待ってメイクを確かめてから通常の仕事に戻るわ』

『サラの仕事、見たことないの?』

『資料を取り寄せたかったんですけど、彼女の仕上げたものがどこにもなかったんです。アシスタントに入った現場すら分からなくて仕事の成果を示すものが何もなかった』

『あたしもあの子知らないのよね。専属でやるほど経験があるような年齢でもないし。まぁあなたもヒカリもいるから心配はしてないわ』

『最悪、カレンさんは光さんに入ってもらうんで、手が足りなければあたしも使ってください』

いくら専属とはいっても、チームでやる場合は個々の能力を知るために打ち合わせやプレメークをしてから本来の仕事に入る。

力不足なら専属を変えてもらうかメイクに当日までにスキルアップしてもらう必要がある。

モデルが代わって専属を連れてくるって言うからメイクの資料ももらえるようにお願いはしていたけど、名前と年齢、今まではフランスで仕事をしていたって事だけで、具体的なメイクをした資料はフランスから取り寄せるから間に合わないってことでもらうことができなかった。

腕を知らない人との仕事は初めてだけど、モデルが専属に選ぶってことはそれなりに腕は確かだってことだからすごく心配ってわけではなかった。

それにサラが力不足でも光さんにはモデルがカレンさんに変更になった後、万が一に備えてメイクの用意をしてもらってある。

幸いカレンさんは有名モデルで資料が多かったから、光さんくらいの腕があれば実際にメイクできなくても、資料があれば比較的正確なシミュレーションができた
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