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最愛 【黒子のバスケ】

第23章 After the rain


膝に乗ったまま何度もキスをしてキスを返してもらって

大きな手があたしの腰を何度もそっと撫でてスルリと裾から入り込んだ



ひゃっ…んっ……

背骨をそっとなぞる優しい指に思わず体がビクリと反応した

こんな風にあからさまに反応するなんて、恥ずかしい…
こんな声、あたしじゃない…


んっ…やぁっ……んぁっ…はぁっ…

みみっ…やめっ…てっ…



「かーわい…すげぇ敏感」


やっ……ちがっ…やぁっ……

はぁっ……もっ……無理っ‼‼



何この感覚…
こんなの知らない

ゾクゾクしておかしくなりそう
恥ずかしくて頭が爆発しそうなのに触れられたり甘噛みされたところがビリビリして胸もお腹もぎゅっとなる


力が全然入らない


座ってるのも無理なくらい腰に力が入らない


クタクタに力が抜けて動けない体を青峰君に預けると、そのままぎゅっと強く抱きしめてくれた


「ん˝ー……」

「すげぇかわい」


もう…そんなことばっかり言うのダメ…
だけど口を開いて反論することもできなくて、胸を軽く叩いて抗議するとさらにぎゅっと強く抱きしめて頭にキスをしてくれた。



ドロドロしてるあたしも全部包んでくれる


物分かりがいいふりして取り繕っていくよりも、こうやってぶちまけても包み込んでもらえた方が、ずっとずっとあたしたちの関係はうまく行ってるような気がした


甘えたで嫉妬深くてヤキモチ妬きでごめんね
でも本当に大好きなの


「どうあがいても過去は変えられねぇ。俺だって嫉妬はしてる」

「え?あたし青峰君としか付き合ってないよ?」

「それでもだ。お前の事なら何でも分かってる火神にも、お前の高校時代を知ってる緑間にも、しょっちゅう一緒に仕事してる黄瀬にも。変えられねぇって分かってても嫉妬はしてる」


そんなこと全然分からなかった。

青峰君は嫉妬とか焼きもちとかそんなこと全然ないって勝手に思ってた。

いつも優しくてすごく甘い青峰君しか知らなかった

でも好きな人にそうやって気にしてもらえることって嬉しい。

必要以上にヤキモチを妬かせたいってことじゃなくて、そうやって思ってくれるってことは、あたしを好きって思ってくれてるんだなって感じられる


「でも、いっぱい大好きなのは…だいきだけだよ」

「知ってる」




きっとこうやって少しずつお互いを深く知っていく
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