• テキストサイズ

最愛 【黒子のバスケ】

第23章 After the rain


なんで思い出さないの?


自分で好きなタイプは束縛しない巨乳だって全国発売の雑誌で答えてたじゃん…


束縛が嫌だって知っててそんなことはできない


束縛、ヤキモチ、独占欲、嫉妬


こんな感情なくなっちゃえばいいのに青峰君を好きになればなるほどこの感情は膨れ上がった



思い出せないならあたしが思い出させてあげるから


あたしが大人の対応をしようって思ってたのに甘やかした青峰君が悪いんだから

撮影が終わるまではって思ってたけどもう我慢できない。

このドロドロな気持ちを全部全部ぶちまけちゃうんだから



「束縛しない巨乳」


「……フッ…ハハハハハハ‼‼‼ハハハハハハ」


爆笑された
なんでそんなに笑うの⁉


「あー。思い出したわ。ハハハハハ……‼」

「笑わないでよっ‼‼」

「お前、あんなの真に受けてんのか?」


真に受けるって……真に受けるよ
だって青峰君自分で巨乳好きだって認めたんだから当然束縛が嫌だって言うのだって本当のことだって思うもん


「あれは、お前に知り合う前のことだ。お前なら束縛されてもいいし胸だってどうでもいい。嫉妬もヤキモチも全部俺を好きだって思ってくれてるからだろ?お前に俺を独占する権利をやる。俺を好きにしていいのはお前だけだ」


「好きにしていいって……」


「だからお前もそれを俺によこせ。お前を独占するのは俺だ。メイクの黒須みさきはクライアントにくれてやるけどプライベートまで踏み込ませるつもりはねぇ。だからお前も過去ぐらい他のにくれてやれ。こっから先は全部お前のだ」


「やだ。過去だってヤキモチ妬く。青峰君が触った人みんなにヤキモチ妬く」


あたしってホントめんどくさい

だけど青峰君が全部受け止めてくれるって心のどこかで思ってるからこうやってドロドロした部分も吐き出せる


「欲張りだな」

「だからそう言ってるでしょ」

あたしは本当に欲張り。
青峰君の全部が自分に向いてないと気が済まない

「ほんと可愛いな」

「可愛くないっ‼‼」


こんなドロドロなあたしのどこが可愛いの?

全然可愛くない

いい歳して恋愛もちゃんとわかってない、子供みたいにヤキモチ妬く、過去にまで嫉妬する、仕事でも独占欲を隠し切れない




だけど優しいキスをされてしまえばそんなこと全部忘れられる
/ 1719ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp