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最愛 【黒子のバスケ】

第23章 After the rain


「ほら、背中乗れ」

「シャツ…着ないと…」

「暑ちーから無理」


ただでさえ恥ずかしのに…

何度やってもなんとなく恥ずかしいこのトレーニング
いつもならシャツは着てるのに、今日は暑いって言って着てくれないから素肌の青峰君にぴったりくっついた


ジムに行こうって言ってたけど離れたく無くて

それでも、復帰を控えてる青峰君が運動なしっていうのはできなくて、準備をして運動モードに切り替えてジムに行ったのに、なぜか激混みしてた

入ろうとした瞬間に青峰君に気付いてる人がいて、面倒は嫌だってことになって部屋に戻ってきて、景虎さんから教わったトレーニングをお部屋でしてる。


つまりあたしは重り係でトレーニングしてない






背中…硬くてあったかい

少しだけ汗ばんでるけどそれすらも色っぽく感じてしまう


いつもは乗ってるだけだけど…


少しだけ




肩甲骨近くの綺麗に鍛えられた筋肉にそっとキスをした



「ッ……」

ピクリと動く背中と一瞬上下が止まった体



邪魔しちゃった…

だからキスしたわけじゃないってとぼけるために、わざと手におでこを乗せて背中に頬をくっつけた



「痕、つければいいだろ」

「え?」

「俺はお前のだ。ちゃんと自分のだって痕を俺に付けろ」

「でも、撮影…」

「背中は撮らねぇし、もし撮るってなってもお前のBOSSなら跡形もなく隠してくれんだろ。それとも、背中じゃなくて前に付けるか?」

「なっ…そんなのダメに決まってるでしょ…」

後ろならまだしも、いくら色黒で目立たないからって、撮るって分かってて前にキスマークなんて付けられない

それに、そんなの他の人に見られたらすっごく恥ずかしい


「なんでだよ?俺はただのスポーツ選手だぜ?人気取りはバスケでやる。いくら撮影だからってプライベートまで制限される覚えはねぇな」

「それでも…人に見られたら恥ずかしい…」

「ちょっと一回降りろ。限界だ」


それはそうだよね…

ずっとあたしを乗せて上下して話してるんだから

いつもならスクワットまでやって終わるけど、今日はそこまでやらずに背中から降りるとぎゅっと青峰君が抱きしめてくれた






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