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最愛 【黒子のバスケ】

第23章 After the rain


「カレンに青峰さんの子供妊娠してるって言われたの。しかもそれはみさきじゃ青峰さんが満足してないからだって言われて、カレンのメイクには女失格とか言われたの」

「はぁ⁉何それ。絶対嘘じゃん。まさかみさきっち、それ信じた訳じゃ…」

「みさきも嘘だって分かってるよ。だけどいい気しないでしょ。あたしだって涼太の元カノが突然現れてにそんなこと言われたらお酒に逃げたくもなる。さすがにあんなには呑めないけど」

進藤がみさきの過去には触れず、うまく話してくれて助かった。
確かにそれを言われればみさきみてぇにトラウマがなくてもいい気はしねぇ。


「ハッキングから始まり、カレンさんは本当に面倒な女性ですね。青峰君はいったいどこに目をつけて女性を選んでいたのか。ですが、居合わせてしまった以上仕方ありません。とにかくこれ以上黒須さんが傷つかないように………」


黒子が言いかけたところで窓に一番近かった桃井が突然立ち上がって、窓に張り付くように外を見てる



「あ、やっぱり。あれみさきと大ちゃんだ」

「え⁉どこ⁉」

「ほら、あのHWの前」


ラウンジから見える5thアベニューの宝飾店

桃井に言われて全員が外を見ると青峰に腰を抱かれて笑ってるみさきが見えた。


「なんか、今は大丈夫そうッスね」

「だな」

「「「よかった」」」

「でも撮影はこれからです。初日でそれなら今後も絶対に何か言ってきます。しかもハンナさんがいても遠慮なしに言ってきたということは、誰がいようが関係ないということです。本気で黒須さんにゆさぶりをかけるのはこれからだと思います」


それもそうだな……
どっちにしても目は離せねぇな


みさきは仕事には私情を一切挟まない
感情を殺すことができる


だけどずっと殺してることはできねぇから、しわ寄せはプライベートにくる。

今回ほどひどかったことはねぇけど、日本で仕事を始めたばっかりのころは詮索されるのがすげぇストレスになってて、ろくに飯が食えなくなって仕事以外は寝てるって生活をしてた。


とにかく避けられることは避けて青峰にあの女の始末をきっちりつけさせるしかねぇ。


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