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最愛 【黒子のバスケ】

第23章 After the rain


「なら、うち来いよ」

「いいの?」

「あぁ」

まさか、こんな風にお誘いしてくれるなんて思わなかった。

青峰君だってトレーニングとかチームでの練習とかあるから、あんまり会えないかなって思ってたから嬉しい


「プールの拡張工事がまだ終わってねぇからちょっと煩せぇけど、夜はやらねぇし家の中はもう業者も出入りしねぇから。それにお前の部屋だけまだ家具選んでねぇからそれも選びてぇし」

「うん!」

なんかすごく嬉しい。
お家にあたしの部屋があるって言ってくれた時も嬉しかったし、一緒に家具を選ぼうって言ってくれたのもすっごくうれしかった。

一緒に住むときはきっとみんなすることなんだろうけど、あたしと青峰君は一緒に住むってことは全然現実的じゃないから、それらしいことができるっていうのがすごく楽しみだった


「そういえば、プールの工事なんで長引いてるの?」

「ネロが入りやすいようにスロープにするように頼んだのに階段のままでそこを今直してんだけど、指定した素材もネロが滑らねぇように指定したやつだからそれの手配に時間がかかっちまってる」


なるほど…

青峰君のネロ君への愛はチャーター便だけじゃない
お家もネロ君中心

「今ネロ君どうしてるの?」

「泉さんが預かってくれた。聞いてねぇ?」

「え、聞いてない‼」


ママっていつもどうでもいいことで連絡してくるくせに、なんでそういうこと言ってくれないの?

「帰国した2日後に火神とハンナと一緒に実家で飯食わせてもらった時に火神が撮影のこと話して…そしたら預かってくれるっつって…」

「ネロ君うちのママのこと嫌ってない?」

「全然。30分くれぇで普通に慣れた」

なんでよ……
あたしは結構時間がかかったのに…

「ははは‼ムクれるなよ。鶏肉とプールがあったからだ」


それでもズルい…
あたしはすっごくゆっくり仲良しになったのにそんなに早く懐くなんて


「それに、多分お前と似てるしあの家にお前の痕跡があるからネロも警戒しなかったんだと思うぜ。ソファのお前の定位置で匂い嗅いでた」

「ほんと?あたしのこと忘れてない?」

「忘れてねぇよ。大丈夫だ」


よかった。
せっかく仲良くなったから次に会うときはもっともっと仲良くなりたい。

セルジオもすごく大事だけどネロ君だってすごく大事だから仲良しでいたい
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