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最愛 【黒子のバスケ】

第22章 大雨


夜中だけど、あたしのやけ酒に付き合ってくれた4人に、ちゃんと話をして仲直りができたことをメッセージした。

さっき青峰君は謝らなくていいって言ってくれたけどやっぱり謝らないと

一緒にいたくないなんて、感情的になってあんなこと言ったけど結局あたしは一緒にいたい




「ひどいこといっぱい言って……ごめんなさい」

「いいって」

「一緒に…寝てくれる?」

「そーだな。お前からキスしてくれたら一緒に寝る」


そんな………
なんで突然意地悪するの?

さっきまですごい優しかったのに



だけど一緒に寝たい
せっかく来てくれたのに別々に寝るなんてやだ








隣ににいたままだと届かなくて座ってる青峰君の脚を膝立ちするように跨いだ






肩に手を乗せて…




何度もしてるけどほとんど青峰君からしてくれてたしこんな体勢は初めて

いつもはあたしよりも高い位置にある青峰君の顔が下にあって、少し上を向いた青峰君と目が合った


大きな手があたしの腰に触れて、そっと引き寄せられるようにされると体がすごく近くてものすごい速さで心臓が動いてる





顔を近づけて鼻が触れて、ゆっくり唇を重ねていつも青峰君がしてくれるみたいに舌で唇をそっとなでると唇を開いてくれた



上手にできないけどそっと舌を入れると頭をぎゅっと引き寄せてくれたから自然と今までで一番深く青峰君に入り込んだ


隙間もないほど重なった唇と入り込んだあたしの舌に青峰君のが優しく触れて
全てを絡めとるように動く

とっくに主導権は青峰君になってる


んっ…はっ…はぁっ…


腰にある手がそっとあたしを撫でて、今までに感じたことがないくらい背骨がビリビリと痺れた。
立たせてる膝が震えて力が入らなくて、ズルズルと膝に座ってしまったのに、あたしを追いかけるように唇は離れないままで


ベッドに寝転がされて上にいる青峰君から優しいキスが降らされた


少し前まで大雨のようにあたしの頬を濡らした涙は今はもうすっかり止まって代わりに優しいキスが何度も降らされた

それはまるで雨が上がった夜空にたくさんの星が顔を出したみたいで





“愛してる”


“綺麗だ”


“お前だけだ”




何度も重なる唇と合間に小さく聞こえる青峰君の優しい声

あたしの返したい言葉はすべてキスの雨に飲み込まれていった
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