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最愛 【黒子のバスケ】

第22章 大雨


「みさきヤバくない?」

「強いとは思ってたけど、こんなに呑むの…?」

みさきはもうすでにウイスキーのボトルを1本以上呑んでる

しかもソフトドリンクで割ってるんじゃなくて、氷にそれだけを注いでどんどん流し込んでる。


氷が解けちゃったからとか言ってグラスに入れるために席を立ったけど、フラフラもしてないしヒールでちゃんと真っすぐ歩いてる。


そして戻ってきてまた飲み始めた



「何があったの?」

「あたし、失格なの」

「何が⁉」

「女失格だって…カレンのメイクにも言われた。でも青峰君にはそう思われたくないから誘ったけど断られた」

誘ったって……

誘ったって、あれだよね?

あたしも美緒も絶句して目を見合わせたけど、みさきは飄々と事実を話してる。


これ、もしかしてヤケになってる?
みさきの口から誘ったなんて聞くことがあるとは思ってなかった。


「もういいの。この話終わり」

「終わらせられない!」

「なんでそんなこと言うの⁉失格じゃないでしょ⁉」

「さつきがそう思っても…青峰君はあたしとはできないんだから…失格でしょ。もういいの」


完全にヤケになってる

こんな風に投げやりなみさきを見るのはあたしも美緒も初めて。
それに失格じゃない

大ちゃんだってしなかったのは絶対ほかの理由がある

「ねぇみさき。青峰さんがそんなこと思わないって分からない?」

「分からない。あたしは美緒とかさつきみたいに可愛くもないしスタイルもよくない。なんで好きになってくれたのか分からない。がっかりされたって別に不思議だとも思わない。カレンみたいに見た目がすごいきれいな人と付き合ってたならそんなの尚更でしょ」

みさきは自己肯定感が低い

確かに胸はそんなに大きくないけど小顔で可愛くて手足が長い
がっかりするようなとこどこにもない


「でもカレンがイケてるのは見た目だけでしょ?青峰さんはみさきの全部が大好きなんだよ?」

「見た目が大事なの。抱かないって言われたのはあたしの見た目がお粗末だからでしょ」


これは、もう頑なみさきになってて何を言っても分からない。


「よしっ‼今日は飲もう‼‼女5人で飲もう‼‼」

「そだね。みさきの気が済むまで飲もっか」




…って飲み始めて


すっごいハイペースで飲み続けるみさきがついにつぶれた
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