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最愛 【黒子のバスケ】

第22章 大雨


涼太と一緒にお風呂に入って、ベッドに入ろうとしたところに着信が来て、相手はハンナだった。


日本語と英語を織り交ぜながら、一生懸命伝えようとしてくれてるのはみさきのこと

みさきが青峰さんの部屋を飛び出してパットのところにいるから、もし都合がつけば一緒に行こうって事で、さつきも一緒に行くことになってるって教えてくれた

『火神さんは?』

「タイガ、ダイキのとこいったカラ…」

『ちょっと待っててね。あたしも行く』



あたしも涼太とはいたいけど…
みさきの一大事に自分だけ彼氏と仲良くなんてしていられない


「涼太ごめん。ハンナとさつきとハイアット行ってくる」

「今から⁉なんで⁉」

「みさきが、青峰さんと喧嘩したのか部屋飛び出したって。パットからハンナに連絡が来たみたいなの。ほっとけない」

「いーよ。車呼んでもらうから用意して」


がっかりはしてるけど優しく頭をなでて、怒らずにあたしの意見を聞いてくれる涼太が本当に優しくてかっこよくて、何よりも嬉しかった

この人と付き合えて本当によかった。


「ごめんね。埋め合わせするから」

「ははは!楽しみにしてる ……ねぇ美緒?」

「なぁに?」

「愛してるよ。美緒のそういう友達思いなトコすげぇ好き」


涼太……


そんな優しくされたら離れたくなくなっちゃうよ…



「あたしも…涼太が大好き。愛してる」


こんなに素直に言葉が出てくるなんて思わなかった

だけど今は意地なんて張ってられない


いつもは言わないけど、今はきちんと伝えるときなんだって感じたから、正直な気持ちを伝えるとぎゅっと抱きしめてくれた。

あたしが涼太と付き合っていろんなことがあった。

不安になったり泣いたり辛かったり
だけどいつだってさつきとみさきが一緒にいてくれた。


さつきと美緒には絶対幸せでいて欲しいのって笑ってくれたみさきに、あたしは幸せになってほしい。


だから、今までずっとしてきてもらったことを、今回はあたしたちがするからね



涼太と一緒にロビーまで降りると黒子君とさつきとハンナがいて、黒子君が流暢な英語で運転手さんに行き先を伝えてくれて、二人に見送られながらみさきとパットのいるハイアットに向かった。

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