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最愛 【黒子のバスケ】

第21章 bombshell


仕事が始まる前に吐き出せてよかった。


やっぱり嫌って思っててもそれを青峰君には言えないし、公私混同しないって決めてたから言っちゃいけないって分かってた。

だけどもやもやしないなんてことはなかった。

言葉にして吐き出すことができてすっきりしたから、あたしはもう仕事に100%集中できる。

その後会場に入ったカレンさんのことも見えたけど、今はクライアントとしてみることができた。


最後にチーフが入ってきてオープニングディナーが始まった。



『この企画のリーダーを務めます中野です。
このプロジェクトは弊社にとって100周年を祝う一大プロジェクトであると共に弱点であるフレグランス部門強化の為の第一歩でもあります。ここにお集まりいただきました皆様にご協力いただけることを大変光栄に思っております。また、私自身必ず成功すると確信しております。そしてその成功にはいいプロモーションが欠かせません。オールアップまでぜひよろしくお願いいたします。乾杯!』


【乾杯‼‼】


全員がグラスをあげて近くの席の人と乾杯をすると料理が運ばれ始めた。

フレンチのフルコースでドリンクもバイオーダー
オープニングディナーとしては豪華な内容だった


前菜は“香草イワシのヴァプール ドーム型のジュレ包み”


出た…
あたしの嫌いなジュレ

デザートならいいんだけどお食事でゼリーになってるのが苦手

でも食べる
子供じゃないし好き嫌いしてるなんてお行儀悪い

それにイワシって書いてあるからイワシだけかと思ったら、あたしの大好きなエビが半分だけ入ってる。


すごく好きではないけどアレルギーでもないしナイフとフォークを使って切り分けながら口に運んだ




あ…前に思ってたのよりもおいしい。

あたしも大人になったのかも


周りのスタッフたちとも話をしながら食事をしてるとパットと目が合って笑ってくれた

パットが来た時すぐにおしゃべりしたかったけど、とにかくいろんな人がかわるがわるパットを取り囲むから全く近寄れなかった。


『ヒール似合うわ』

『初卸です。ちゃんと歩けてますか?』

『もちろん。よく頑張ったわ』


優しく笑って褒めてくれるパットにあたしも頬が緩んで、今はテーブルの下で見えないけど後でちゃんと見せようって決めた
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