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最愛 【黒子のバスケ】

第21章 bombshell


打ち合わせた訳じゃないのに、あたしたちみんな、上が白で下が黒ってスタイルにまとまってた


「みさきの前髪あるのちょー似合う。切ればいいのにー」

「ミサキ、ブライスドールね」

ハンナのたどたどしい日本語が可愛い。


さつきと美緒はあたしに前髪を切ればいいのにって言ってくれるけど、前髪を定期的にカットには行かれないし、仕事の時は前髪は全部まとめられるようにしておきたい

だけどたまに前髪が欲しいなってときもあるから自分の髪で作ってもらった


こんなに好評だと切りたくなっちゃうんだけど、前髪作っちゃうとやっぱり大変。


さつきと美緒が先に用意できたからリビングに行ってもらって、最後にハンナ
この間よりも少し薄くなったケロイドをメイクで隠した。

『髪どうする?』

『全部アップにしてバンにしてほしいの』


今までハンナは傷を隠したくてサイドに寄せることが多かった
だから今日もそうするのかと思ってたけど、リクエストはまさかのお団子ヘア

『OK』

ハンナの長くて綺麗なブロンドをきっちりとまとめてお団子を作ってから根元に三つ編みをぐるりとさせた。


『ねぇ、ダイキの相手のこと……』

『知ってるの?』

『えぇ。2年近く前だったと思うけどダイキとゴシップに載ってたから』

『心配しないで。あたしは大丈夫』

本当は大丈夫じゃないかもしれない。
だけど青峰君がさっき言ってくれたことをあたしは信じてる。
それに、何か起きるって決まったわけじゃないから、あたしが変に意識しすぎることはしたくない。


この年で過去に付き合った人がいないなんて多分そんなにいないし、付き合ってた人がいるのが悪いなんてことは絶対ない。

それに、この国のこの業界で仕事をするってことは、青峰君と付き合ってた人と仕事をする事だって十分あり得ることだから、あたしが変に意識して仕事を混乱させたくない。

確かに今回のカレンさんは相手が悪い様な気がしなくもないけど、カレンさんがどうでもあたしは青峰君を好きなことはやめられないし、やるべき仕事も変わらない。


『何かあったらすぐに言って』

『ありがと』


用意ができたハンナと一緒に部屋を出てリビングに入る、と青峰君に座るように言われて、全員であの大きなカウチに座った。
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