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最愛 【黒子のバスケ】

第21章 bombshell


クルーたちが動きながら明日の動きを確認しているところに、大きな音を立てて扉が開いて青峰君と大我が入ってきた


怒ってる…

こんな顔初めて見る























________________________ぎゅっ






部屋にはまだカメラマンとディレクター、撮影クルーが残っているのに、大股であたしに近づいた青峰君が人目もはばからず、ものすごい強さであたしを抱きしめた


「ちょっ…」

「なんですぐ電話出ねぇんだよ。なんかあったと思うだろ」

「そんなこと言ったって、仕事だったんだもん」


まさか、仕事してて怒られるなんて思ってもいなかった
さすがに仕事中は電話には出れない



「とりあえず向こうにチェックインすっから荷物まとめるぞ」

「うん…」

「さつき、お前もだ」

「あ…うん」


有無を言わせない大我と青峰君の態度に、いつもなら反論するさつきですら静かに言うことを聞いた


「美緒は?」

「もうきーちゃんとあっち行ってる」

「そっか…」

楽しくおしゃべりって雰囲気では全然ないけど無言でもいられないし、美緒がいないのは気になってた。

だけど会話は続かなくて、そのままあたしの荷物をもって青峰君たちと一緒にペニンシュラに入った。


この間みたいに突然泊るわけじゃないから特別な手続きもなくて、もうチェックインが済んでた青峰君の部屋にそのまま向かった。
フロアは全員同じだから、さつきを黒子君が待つ部屋に送り届けて、大我はハンナの待つ部屋に戻っていった




相変わらず青峰君の顔は険しいけど…
仕事のバッグ以外の荷物は持ってくれるし、歩幅だって合わせてくれてて手もぎゅって握ってくれてる



そして、一緒に部屋に入ると、あの時と同じ大きなカウチが出迎えてくれた



「紅茶、何がいい?」

「え?あ、ゴールデンアッサム…がいいです」


怒ってるわけじゃない?




表情や声は険しいのに、行動はいつもの優しい青峰君で何がどうなってるのかわからない


ケトルでお湯が沸く音が聞こえて、青峰君があたしに紅茶を淹れてくれたからカウチに座ると、あたしの隣にぴったりくっつくように青峰君が座った
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