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最愛 【黒子のバスケ】

第21章 bombshell



あっさり過ぎる程あっさり撮影前のメイクの打ち合わせが終わって、パットがみさきがこの部屋に来るっつーからそのまま部屋で待ってた。


部屋のチャイムが鳴って、みさきだって分かって行こうとした俺をわざと突き飛ばすように押しのけてパトリックがドアを開けた瞬間…

みさきのすっげぇ嬉しそうな声が聞こえた。


つーかさ、俺仮にもクライアントだろ!?この暴力メイクが!
しかもみさきは俺の女だ‼


語尾にハートでも付きそうな程嬉しそうな声して、俺に気づきもしねぇで、でかいキャリーにメイクバッグを乗せてほかの荷物なんて床に放り出してヒールなのにぴょこぴょこ飛び跳ねながら抱き着いてる



ム・カ・ツ・ク‼‼‼‼

BOSSで中身は女だけど男は男だろ‼

普通会いたかったってのは俺にやるんじゃねぇの⁉


浮気だ


これは浮気


堂々とやってくれやがって…


しかもパットも火神も浮気とか言って笑いやがって
笑い事じゃねぇぞ。



とりあえずみさきは俺のだ


俺らに気づいて驚くみさきに近づいて抱きしめると、帰国前に空港で抱きしめた時と同じようにぴったりと沿う体からみさきの体温が伝わってきた


それにみさきの反応


会いたかったってストレートに言われんのもいいけど、こうやってテンパったり噛んだりしてるのもこいつらしい反応ですげぇいい

しかもめちゃくちゃしっかり抱き着いてくれてんのは、みさきも会いたかったってこと…だよな?


みさきは言葉にはしねぇけどちゃんと態度で表してくれる


会いたかったって思ってたのは俺だけじゃねぇって全身で伝えてくれた



やっぱ…最高だな
かわいー





仕事中は絶対ぇこんな風にしてくんねぇから今堪能しときてぇのに、結局火神に邪魔されて照れたみさきに腕をほどかれた

自分がハンナといられねぇからって邪魔すんじゃねぇよ




『ベイビー。顔合わせ前に現場みたいんだけどいいかしら?』

『あ、もちろんです。BOSSは…』

『BOSSはあなた』

『…でも…』

『でもじゃないわ。この現場のメイクのトップはあなた。しっかり頼むわよ』

『はい。じゃあ…パットはペントハウスでの……』



さっきの照れた雰囲気とは全然違う

めちゃくちゃ真剣でキリッとしてて、プライベートで見せてくれる甘さも緩さも一切ない


こういうカオもすげー好き
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