• テキストサイズ

最愛 【黒子のバスケ】

第21章 bombshell


BOSSに顔合わせ前に空の状態で撮影場所を見たいって言われることは分かってたからあらかじめ中野チーフにもお願いしてたしメイクチームにも現場を見るってことは伝えてあった。


黄瀬君のメインカットだけはスタジオだから伊藤さんは明日見に行ってもらうことになってるけど黄瀬君もペントハウススイートでの撮影はもちろんあるからメイクチーム全員でペントハウスに入った。


カメラや撮影クルーはいたけど顔合わせみたいに人がたくさんいるわけじゃないからこの状態のほうが光の入り方や影のでき方が分かりやすい

それに部屋の感じを知っておくことで最初のイメージデッサンと脳内でリンクさせることができればメイクもやりやすい。


それぞれのアクターの撮影の部屋を入念にチェックして当初の予定通りの色やメイクでイメージ通りのメイクになるのかチェックを重ねていく。



「黒須さんって、毎回これやるんですか?」

「やりますよ」

「それでなんですね。スタジオ入ってからメイク調整がないってカメラマンさんから聞いたことあって、でも撮影場所見ただけで最初からドンピシャで仕上げられますか?」


まさか…
最初からなんて無理だよ。
これが完全にできるようになったのはアメリカで本を出すって話が出た頃だったから習慣化して2.3年は見ていても完全に調整がいらないってことはなかった


「訓練が必要だけど、習慣にすれば必ずできるようになるわ。事前の準備で8割は決まるの。今日からやるのだって全然遅くないのよ」

「はい!」


こんなこと言ってるけどあたしだってパットが教えてくれたからそういう風にできるようになれただけ。
パットの弟子になれたことがあたしのメイク人生のすべてといっても過言ではない


30分かけてじっくり見せてもらって打ち合わせをしてそろそろ出ようかって時に中野チーフが来た


「カレンさんが到着したので、これで全員揃いましたのでこのまま顔合わせしたいんで待機してもらっていいですか?」


予定よりは少し早いけど、早い分には別に問題ないしメイクチームも部屋はばっちり見れたからこのまま待機することにした。


パットのフォローに入る光さんは英語ができるから、パットと話しながらどんなふうにフォローをしていけばいいのか話し込んでた
/ 1719ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp