• テキストサイズ

最愛 【黒子のバスケ】

第21章 bombshell


足首に一吹きしてそこから指にとって耳の後ろにつけた 


「黒須さんって、珍しいわね」

「え?」

「足首と耳の後ろって組み合わせでつける人初めて見たわ。なんか、色っぽいわね」

「えっ⁉そんなこと初めて言われました」


足首と耳の裏なら、そんなにいろんな人に付けてるって分からないし、接近すればわかるだろうけど、足首とか耳の裏に人が接近することってないからいいかなって思ってそうしてる


「進藤は?つける?」

「あ、どしよ…」

「黄瀬君がモデルさんなんだから黄色つければいいじゃん!」

キンモクセイのフレグランスって聞いたとき確かにチクッとした
だけどあの時買ったあの香水はどこかに行ってしまって見つからなかった


だから、あたしにとってのキンモクセイのフレグランスの思い出はこれで上書きする。


「みさき…」

「キンモクセイ嫌なのー?」

「嫌じゃないけど…」

「それとも赤とか青がいい?」

「黄色が……いい」


美緒は手首と耳の後ろに付けて空いた窓から入った風にふわりと靡いた香りがすごくいい香りだった。




金木犀って、こんなに…いい香りだったんだね


鼻の奥がツンとした

10歳若いママになら似合ってたような気がする。
だけど、うちのママって、いつでも恋したてみたいにパパのこと大好きなんだよね…


やっぱりこれ発売したらママにプレゼントしよ

今度こそママに使ってほしい


10年前のリベンジじゃなくて、あたしとママの新しい思い出にしたい




JFKからフォーシーズンズまでの道のりはすっかり秋になっていて、日本の残暑が嘘のように涼しい


人の多さは相変わらずだけど秋のせいか少しだけ落ち着いた感じがした



そして車が1時間強のドライブを終えてフォーシーズンズの正面にゆっくりと停車した
/ 1719ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp