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最愛 【黒子のバスケ】

第21章 bombshell


日本から13時間
ホテルからは少し遠いけど直行便のあるJFKに無事に着陸した。



黄瀬君は特訓の甲斐もあって入国審査を順調にパスして、今回はロスバゲもなく無事に荷物を受け取れた。



迎えに来てくれたのは中野チーフと美緒


NYでは黄瀬君はまだ無名だから、いつもよりは堂々としてても大丈夫。


「美緒‼」


もうね、ほんっと嬉しそうなの。

にっこにこした黄瀬君

これ、あたしはしゃいでいいの?って顔して戸惑う美緒

でもそんな美緒を肘つついて行きなさいってしてくれるのが中野チーフ。
きっといつも一生懸命お仕事してるからご褒美だね。

ちょっと周りを気にしながらもぎゅっとハグする二人をその場に取り残して、マネージャーさんとあたしは一足先に中野チーフに挨拶をさせてもらった

「お世話になっております」

「よろしくお願いいたします」

「こちらこそよろしくお願いいたします」

黄瀬君のマネージャーさんと中野チーフが握手をしたところで、感動のハグを見せてくれた二人も一緒に空港を出て、車で1時間のフォーシーズンズに向かった

立ち上げから関わってきた商品のメイクでチームをまとめるなんて、初めての経験だしこの後に同じ経験ができるなんてことは多分ない。

そもそもあたしが商品を企画するってこと自体がありえないことだった。



撮影で使うように商品が仕上がっていて、中野チーフがいち早くそれを見せたかったって言って持ってきてくれた。

シャンパンゴールドに近い黄色

深紅とボルドーのグラデーションの赤

アイスブルーから黒に近いほど濃くなるグラデーションの青


「綺麗…」

「気に入った?企画したものが商品になるのって最高じゃない?」

「気に入りました…すごく。想像以上です」

モデルは男性メインだけど女性向けのフレグランス

シンプルなデザインだけど、細くて長くて独特のカットがされた香水の瓶はなぜかセクシーに見えて、大人の香水ってイメージとぴったり重なっていた


「黄色はキンモクセイ、赤はグラジオラス、青はローズがベースになってるの。どれか付けたい?」


キンモクセイ……

チクリとトラウマを刺激された



「みさきは青が好きなんでしょー?」

「美緒…」

きっと美緒はわかってた

だからあたしを茶化した


「青、いいですか?」

「もちろん」



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