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最愛 【黒子のバスケ】

第21章 bombshell


病院を出て一度家に戻ってから、バラを大きめの花瓶に入れて写真を撮ってみんなに送った。


(今日リハビリをすべて終えて全快となりました。たくさん支えてくれて本当にありがとうございました。お祝いにお花をもらいました)


大我と青峰君はきっとこれを雲の上で見てると思う

1人2人と既読が増えてみんながそれぞれにおめでとうの返信をくれた。


そしてBOSSからも

(NYで待ってるわ)



メッセージを見てうれしくて緩む頬をぺちぺちと叩いてウォークインに入って仕事用の服に着替えた。


ちらりと目に入るのはBOSSがミラノで贈ってくれたあのヒール。


NYはこれで行こう


メイクをしないからいつもみたいにスニーカーじゃなくてもいい

もちろんメイクをする用意もしていくけど今回はこれを履く


でも、今日はメイクチームとのヘアメイクの確認だから、もちろんスニーカーで行く。



もう一度さっきのバラを見て、寝室に飾った青峰君がネロ君を抱っこしてる写真に行ってきますをして家を出た。




メイクに入ってくれた人たちが、いい現場だって思ってくれるかどうかはあたしの力量次第

多国籍の現場で、尚且つ中野チーフたちにとっては社運を賭けた大きな現場

あたしが失敗するわけにはいかない。



失敗できないって緊張感はどの現場にも必要。



チーフに挨拶をしてから、チーム全員とプレメイクに協力してくれるモデルの待つ部屋のドアを開くと、全員があたしに向かって挨拶をしてくれた



【よろしくお願いいたします‼】

「よろしくお願いいたします」




ここにいる人たちは精鋭だって思ってる。

選考段階で彼女たちのメイクは何種類も見てたけど全員高い技術を持っていて自分のやり方が確立してる


だけど基本は全員同じ


仕事に入る前に、手入れが行き届いたすべての道具を整然と並べて、それらに汚れや劣化がない。
これは、今日やるべき仕事の準備をきちんと整えて現場に入っているという事の証明でもある。
基本的なことだけど、基本を疎かにしている人は必ずミスをする。だから、あたしが選ぶのは、まず基本の姿勢が整っていることが絶対条件だった。


我ながらいい人選ができたしいいチームができたって思ってる。

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