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最愛 【黒子のバスケ】

第21章 bombshell


プレメイクをすることで個人の力量を正確にとらえることができる。

すべての現場でプレメイクができるわけではないから、こうやってモデルまで用意してくれるのは本当にありがたい。

今回は撮影で抑えてる場所が異常なコストだから、延長ができないってことも関係しているんだろうけど…

でも、逆に言えば、それだけのコストをかけてでも宣伝をするってことは、それ以上の売り上げを見込んだ商品だってこと

まさか自分の考えたことがこんなに大それたものになるなんて思ってもいなかったけど、形になって行くのはすごく嬉しかった。

この企業は2年前に社長が交代して、それからは完全実力主義に代わって、プロジェクトを仕切る人間が若くてアクティブな人に代わっているらしく、柔軟な対応ができるからさつきと美緒も本当に生き生き仕事をしてる。




プレメークを初めて2時間。


そろそろ終わりにしようとしたとき、中野チーフが怪訝そうな顔をして部屋に入ってきた。


「黒須さん。ちょっと」

「はい」

表情でいい話題ではないということはすぐに分かった

「女性モデルに一人変更があって、青峰さんの相手なんだけど」

「あ、そうなんですか?メイク変更になるんですよね」

「違うのよ。向こうが責任はこっちにあるからモデルはこっちで用意するからっていう話でそれを了承したんだけど、専属メイクを連れてくるってことになったのよ」

「え…そうなんですか?」

「そうなのよ。だからこっちのメイクチーム一人空きになっちゃうの」

メイクをどうするかはアクターが決めることだからそれは仕方のないことだけど、もうすべて契約が終わってる段階で、やっぱりあなたは来なくていいですとは言えないから、こっちももう人数の変更はできない。

「変更後のモデルさんってどんな方ですか?事情は担当に話しますけどこっちも用意はしていきます。専属なんで多分問題ないと思いますけど、何かあった時こっちでも備えておきたいんで。あと、向こうにヘアメイクの資料渡ってますか?」

「それはもちろんよ。受け取った旨も連絡きてるわ」

専属を連れて来ようが来まいがこの現場のメイクはチームでやる。
専属の人もチームの一員だと思ってやってもらわなければ現場の統率が取れないし、メイクのイメージに明らかな剥離ができてしまう


シリーズで出すのだから統一感は絶対必要
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