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最愛 【黒子のバスケ】

第21章 bombshell


今まで結婚なんて他人事だった

するとかしねぇとかじゃなくて、想像すらしたことがねぇくらい無関係なことだった。


みさきと知り合って、みさきのいろんなことを少しずつ知っていくうちに、みさきと結婚してぇって自然と感じて

少しの期間だけど一緒の家で生活してそれは願望になった。


野暮用で実家に行ったときお袋に言われた。

「家のことあんたもやんなさいよ。お客さん気分でなんでもやってもらうつもりでいるなら今すぐこっちに戻ってきなさい」

俺が家のことなんて何もできねぇって分かってるくせして言ってきたってことは、何が何でもやれってことで、みさきに負担をかけるなって事を言ったんだと思う。


できることなんて何もねぇけど食事の後片付けだけは一緒にやってた。

つっても、皿拭いてしまうとかテーブル拭くとか、小学生でもたぶんできるようなやつ


風呂掃除はネットで調べてやったら割とうまくいって、みさきもすげぇ喜んでくれた。


俺とみさきならみさきのほうが圧倒的に忙しい。


先のことなんて分からねぇけど先を見据えて行動する大切さは嫌って程知ってた。


LAに戻ってリラに教わんのもいいかと思ってたけど、思いがけず、家事ができてみさきの好みも知ってる火神と生活することになったから、とりあえずこいつに教わることにした。



家事は…

今までの俺の人生で一番の強敵だった


洗濯はしわを伸ばして干すとか、掃除機は物をどかしてかけるとか、洗い物はちゃんと水に入れておかねぇと洗いにくいとか…


全然知らなかった


料理もみさきはすぐにうまいものを作ってくれるけど同じようには全くできねぇ


みさきが好きだからって安易な理由でエビにしたけど、ワタとかいうのをとって、剥いて、洗って、水分を拭いて…

そっからやっと料理に入れるって聞いたときはぶっ倒れそうだった。



今日はエビの下処理ってのをできるようになるって火神と決めたからやってたけど、途中でエビが足りねぇから買い足してやって、できるようになったころエビは大量に剥かれてた


「この量どうすんだよ…」

「冷凍しときゃ1週間毎食食えるだろ(笑)」

「冷凍して腐らねぇ?」

「アホだな。腐らせねぇために冷凍すんだよ。冷凍すりゃ2,3週間は普通に食えるし火が通ってるもんなら別にいつだって食える」

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