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最愛 【黒子のバスケ】

第21章 bombshell


「ほんとなの?」

「はぁ…」

ここで違いますなんて言ったってこの二人がいたら誤魔化せないし、チーフには誤魔化す必要もないように思えた


「この企画ってもしかして、彼のこと考えて作ったってこと?」

「あ、それは違います」


確かにこの仕事が決まった時もう青峰君を好きだったけど、青峰君をモデルにするなんて考えてもいなかった。

それに青のフレグランスに青峰君って明確なイメージが固まったのは、社内が推してリアルにそれを想像してからだった。

確かに黄色のフレグランスではちょっと主観もあったけどあれはあくまで片思いのときの心境


「まぁ、誰にも言わないから安心して。メイクチーム任せたわ」


さっきの慌てた様子が嘘のようにすっかり普通に戻ったチーフは、にっこり笑ってあたしの肩をポンポンってして颯爽と出て行った



「もー…なんでいきなり」

「チーフには知っておいてもらって損はない。女だらけの現場で青峰さんが誰にも目を付けられないって思ってるなら甘いよ。アメリカでも日本でも青峰大輝は存在だけでもブランドなの。みさきが仕事だからって割り切ってやるのはわかってるよ。だけどみんながそうだとは限らない」

「大ちゃんがほかの人に靡くなんてこと絶対にないって分かってても、理解者がいないのは大変だよ。今回の現場の女性の多さは異常だってチーフも言ってた。女の怖さは知ってるでしょ」


確かにそうかもしれない。

女性は好きな人が絡むと豹変する

この二人があたしのプライベートを無暗にばらすようなことはしないって分かってたけど、こんな風に真剣に思ってくれてのことだったなんて…


「ハンナにも気を付けるように言ってね」

「連絡しておく。まぁ大我はハンナにベッタベタだから問題ない様な気もするけどね」

「それを言うなら大ちゃんのほうがひどい。みさきにベッタベタ」


そんなことないと思う。
あたしのほうがベタベタに好きだし焼きもち妬き
綺麗な巨乳モデルさんとの共演なんて本当は嫌でたまらない。


だって…

信じてるけど…


もしほかの人を好きって思われちゃったら、辛くてたまらない
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