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最愛 【黒子のバスケ】

第21章 bombshell


確かにあたしがペニンシュラに泊まるのは青峰君と泊るからだけど、そんな堂々と言えない。

どこに泊まっても自由だけど、なんか思いっきり公私混同してるみたいな感じがする


「にしても、黒須さんには驚かされるわ。あのパトリックの弟子だったり、恋人がNYにいたり。イタリア語も少しできるんだって?」

「祖母がイタリア系なので、今回の件に合わせて慌てて教わりました。でもフランス語はさっぱりでした」


話がそれて安心したのも束の間、休憩だからなのか、あたしにNYの恋人のことを聞き始めた。

チーフと仕事をするようになって知ったこと

チーフはいわゆる恋バナが大好き。
自分は仕事一筋だったから、人の恋愛の話を聞くのが楽しくてしょうがないって言って、美緒と黄瀬君のことも知ってるし、どうやら黒子君とさつきのことも知ってる

「で、ペニンシュラに2週間も滞在させてくれるリッチな大ちゃんはどんな人?」

「どんなと言われましても……あの…」

「何言ってるんですか?大ちゃんは大ちゃんですよ」

「もー!大ちゃんって呼ぶのはさつきだけ。青峰大輝って言わなきゃ分からないでしょ」


あたしが言いよどんでるせいで二人が勝手にバラした

別にチーフだからいいし、この二人が信用してる人で、佐伯さんのことを相談したときもすぐに対応してくれた人だからあたしも好きだけど、そんなにあっさりばらすなんて…

不釣り合いとか思われたら泣ける

まぁどう思われたって結局は青峰君が好きって結論にしかならないってわかってるけど


「………」


ほらー…黙っちゃったじゃん。

目が落っこちそうなほどびっくりした顔であたしを見て、そのあとに突然きょろきょろと周りを見てコーヒーを一気に飲み干して明らかに驚いてる。

そして、空のカップとあたしを交互に見て、突然小声でまくし立て始めた。

「黒須さんって、青峰選手と付き合ってんの?!だって火神選手の幼馴染だって言ってたじゃない。付き合うならそっちじゃないの?青峰選手派なの?意外だわ~」


あの……

ちょっと何言ってるかわからないです…すみません。


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