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最愛 【黒子のバスケ】

第21章 bombshell


結局、一文無しの大我は帰国までの4日間を家で過ごす代わりに、ネロ君のお世話をしたり家事を手伝ったりしてくれることになった。


あたしは仕事があるから一緒にいられないけど、きっとあたしのいない間もあの二人は、なんだかんだ言い合いながら仲良くやってるはず



あたしは今日はさつきたちの会社でフレグランス事業の打ち合わせ

もう撮影まで日程がほとんどないから打ち合わせも大詰め


「じゃあ撮影クルーは場所の事前チェックを含めて1陣であたしと一緒に渡米して、その3日後に主任クラス、その2日後にほかの社内スタッフで翌日に社外の同行者という形になります。よろしいでしょうか?」

【はい】

「黒須さん、黄瀬さんについては、個人の仕事のスケジュールにより社外同行者よりも1日遅れてのフライトですので到着は2日後になります。以上で概要説明は終わりますので各自休憩を取った後、セクションごとに当日の最終確認して、足りないものは今のうちに申請をあげてください」


費用を最小限に済ますため渡航はそれぞれ別のタイミングになる。

しかも社内の人間は泊るところも最小限の費用にしたらしく、せっかくのNYなのに夜景は見えないって中野チーフががっかりしてた。

社外の人はホテルを頼んでもいいし、自分のところで手配してもいいけど必ず宿泊先をはっきりさせておくってことだった

それでも、すべてが完成した後に関係者を集めて行われるレセプションだけは会場のホテルに宿泊できるから、それだけは楽しみだって話してくれた。


「黒須さん、ペニンシュラだっけ」

「はい」

「リッチねぇ~」

違うんです……



「どうせ大ちゃんでしょ」

「ちょっ……」

チーフには青峰君との個人的なことは何も話してない。
仕事には関係ないし言わなくても問題ないかなって思ってる


チーフには知られても別に問題はないと思うけど、あえて言う必要もないと思ってたから言わなかったのにさつきがあっさりバラした


「進藤は黄瀬さんとこで、桃井は黒子さんとこだってあたしは知ってるけど内緒にしてあげるから二人とも遅刻厳禁よ。で、黒須さんは現地に恋人がいるの?」

「えっ…ちっ…」

「違くないでしょ」



もー…美緒まで……

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