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最愛 【黒子のバスケ】

第21章 bombshell


火神の家に行くと必ず目に入る、リビングにあるガラスのショーケース

ジョーダンのサインの入ったボール

日本人初のNBA選手のサイン

シャックのサインが入ったレイカーズのユニ

その中に一つだけ、サインは入ってねぇけど超プレミアのバッシュがあった。
いまだに欲しがる奴だって少なくねぇし俺も欲しい。

持ってるやつも手放さねぇしバスケをやってるなら世代に関係なくガキでも欲しがるようなバッシュだった。

バスケバカな火神のことだから前日とかから並んで買ったんだとばかり思ってた。


まさかあれをみさきが買ってたとはな…


つーか、転売するために買うとかマジ腹立つ
転売すんなら買うんじゃねーよ


「信じられない金額って、いくらしたんだよ?」

元値は650ドルくれぇだった気がする

「12000ドルだったけど値切ったよ!なんと11800ドルで買えた」

ちょっと得意げに言ってるけど全然値切れてねぇし、みさきが値切ってるとこ想像するとそれも笑える。



…けど
火神羨ましすぎだろ

火神が選手になる前ってことは19か20でその年齢でその金額を幼馴染に使えるってのは単純にすげぇ

みさきは何でもかんでも高いもんにするってわけじゃねぇから、使いどころは決めてるはずで、そんなみさきが火神にならその金を出すことが惜しくねぇって思ったってことだろ

みさきは火神がNBA選手になるってことを誰よりも信じて応援してた

それに火神も、しんどい時期はあってもあれを見たら諦められねぇって思えたんだと思う

やっぱこいつらは二人で一つって感じだな
別に旅行くれぇいいか…


「お前さ、あのバッシュ今いくらするか知ってるか?」

「えーどうだろ。もう8年も前でしょ?劣化もあるしもうバッシュとしては履けないから、日本円なら3千円くらい?」


まったくわかってねぇな

「1000倍だわ」

「えっ!?300万もするの⁉」

「市場には出回ってねぇけど、火神のみてぇに未使用で保存状態がいいのなら500でも欲しいって奴はごろごろいるぜ」

「500……ってことはあたしお買い物上手だね!大我がもし売るならなんかおいしいもの食べさせてもらおうね!」


すげぇポジティブ。
お買い物上手ってこういう時に使うのか?

まぁこれだけは言える

あいつは絶対ぇ売らねぇ
墓場まで持ってくつもりだ
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