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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


スニーカーはすぐに決めれたけどパンプスは2足で迷ってる



青峰君を待たせてるのにどっちか決められなくて代わる代わる同じものを何度も履いてぶつぶつと独り言をつぶやく


『こっちもデザインがあって可愛いし…でも…こっちのグラデーションすごい綺麗だし…』





「どっちも買えばいいだろ?」

「ん~…本当はどっちも欲しいけど、お仕事でいい結果を出せたらご褒美にしたいから、今日は1つにする」

「なら、こっちのが似合ってる」

「ホントに⁉」

「あぁ」

「じゃあこっちにする」

一人でお買い物をしてたら絶対にないこのやり取り

好きな人に似合ってるって言われたらそっちを選んでしまうのはきっとあたしだけじゃないよね


王道の形だけどカラーがグラデーションで日本には中々入らないデザインだったからこっちにして正解かも



『これで』

「あっ‼ダメッ自分で…『かしこまりました』


あたしが決めた瞬間、即座にカードを渡してしまう青峰君を止めたのにスタッフさんもあたしの日本語には全く耳を貸さず青峰君のカードを持ってレジに行ってしまった。


「青峰君が誕生日なのにあたしが買ってもらってるじゃん」

「いーんだよ。次会うとき履いてこい」

「いっぱい履くけど…安くないのに」

「いっぱい履くならいいだろ?俺は自分の使いたいときに使う」


「本当にありがとう」


お誕生日とかクリスマスとかに大我とか親に買ってもらうってことはあったけど基本は自分で買ってたから理由なく買ってもらうなんて何となく申し訳なくなってしまう。


だけど強く断ったり自分で出すって食い下がったりするのはマナー違反ってことは分かる


違うことで何か必ずお返ししよう


『おリボンおかけしますか?』

『はい。お願いします』



せっかくプレゼントしてもらうなら大事にしたい。
今回の滞在で履くけどリボンはしてもらうことにした

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