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最愛 【黒子のバスケ】

第21章 bombshell


火神の野郎…

けど…しょーがねぇか…

貸しなんて言ったけど俺はこいつにデカい借りがある
軽井沢でこいつがいなきゃ俺は今みさきとこうはなれてねぇ
火神がいなきゃみさきに会うことすらできなかったかもしれねぇ

大事な女の大事な奴ならしょうがねぇ


けど文句は言う


「スられたらすぐ追いかけりゃ捕まえられんだろーが」

「揉みくちゃにされてスられたことすら気づかなかったんだよ‼」

「ケツになんて入れるからだろ⁉」

「お前も入れてんだろ…」

「俺はスられたら速攻で捕まえられっから入れてんだよ。しかも後ろになんて入れねぇよ」



俺の通ってたプレップスクールはフロリダにあったから、観光地でもあったしマイアミにも比較的近いことで年中人だらけで、スリも置き引きもすげぇ多かった。

渡米したばっかりの頃、ケツのポッケに財布を入れてたせいでスられたけど、速攻で追いかけてとっ捕まえて事なきを得た。

それからケツのポッケはやべぇから前のポッケに入れるしカードと現金を一緒に持つとかもしねぇ。




「イタリアでスリに遭わないのに、何でこの治安のいい日本でスラれちゃうの?大我のドジ。まぁネロ君は嬉しそうだからいいけど」

みさきも呆れてんだろうけど怒り方が可愛い

本気で怒ってる訳じゃねぇけど、ちょっと不貞腐れてるのは多分火神がいきなり来ることになったからだ。


火神が電話をブチ切りした瞬間に小さく呟いたのを、みさきは俺に聞こえてねぇと思ってるけどばっちり聞こえた

「Even though he hugged me…」

みさきはふとした時英語を使う
日本語よりも長く使ってきた言葉だから、無意識だったり仕事の事を考えて独り言を言ってる時によくそうなってる。


みさきを意味もなく膝に乗せてんのは完全な俺の自己満

ベタベタすんのが嫌いとかはみさきに限っては忘れた

みさきとならベタベタしてぇ


膝に乗せると笑ってはいたけど大歓迎って感じでもねぇから、どう思ってんのか分からなかったけど、さっきの言葉でみさきも膝に乗ってんのは嫌じゃねぇんだって分かってすげぇ嬉しかった




「イタリアではお前のバックに財布入れてたからだろ」

「あ、そっか」


って思ったけど…


こいつらのこの会話


絶対ぇイタリア一緒に行ってる感じだろ

マジでムカつく
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