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最愛 【黒子のバスケ】

第20章 28


side青峰

みさきが仕事を再開してからしょっちゅう仕事用のスマホが鳴って英語でやり取りしてんのは聞いてたからアメリカでの仕事も何件かあんのは分かってた


シーズン中は俺は帰国できねぇしみさきが来たとしても場所が遠けりゃ会えねぇ。

だけどLAに3か月いんなら間違いなく会える。


「LAにいる間俺んち来いよ」

「いいの?気が散ったりしない?」

「しねぇって。俺はお前がいる方がリラックスできんの」


毎日は無理でも試合の後でも遠征帰りでも家に戻ってみさきがいてくれりゃ最高

「じゃあお邪魔にならない程度に…」

「俺がいる日はお前もこっち」

「うん」


マジで可愛い顔すんだよな…
照れてんのか目キョロキョロさせて下唇噛んで

ホント飽きねぇ


片づけを済ませてソファに戻るといつもみてぇにみさきが紅茶を淹れてくれてた。


コーヒーはそれなりに飲むことはあったけど紅茶はみさきに知り合ってから飲むようになった。

少しずつでも俺の生活にみさきが馴染んで入り込んでくんのがすげぇ心地いい



「ケーキもう食べる?」

「そうだな」

「あたし持ってくる」

「俺が行く」


ケーキもあるっちゃあるけど…
今日食いてぇのはイチゴ

食いてぇっつーか…食わせてぇだけ



冷蔵庫の箱に詰められたいちごを持ってソファに行くとみさきがフォークと皿を出してくれた



「なんのケーキ?」

「いちご」

「やったー!いちご大好き」


俺もすげぇ好き

俺にねだっていちご食ってるお前がすげぇ好き



箱を開けていちごを取り出すとさすがパティシエだな…(笑)
すげぇ綺麗に並べてある



「え、いちごだ‼これ…なんでいちごなの⁉」


すっげぇびっくりした顔してる。

目デカすぎで落っこっちまいそう(笑)


「お前の仕事が決まったお祝いだって言いてぇとこだけど、これは誕生日祝ってくれたことへのちょっとした礼だ」

「そんな…お礼なんて…でも、生のいちごって、どうやって?」

「すっげぇ嬉しかった。イチゴは紫原んとこのもらったから俺が何かしたわけじゃねぇけどな」
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