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最愛 【黒子のバスケ】

第20章 28


紫原さんのケーキ屋さんを出て軽めの夕食をデパ地下で買ってお家に戻ってきた。


蒸し暑い部屋の空気を追い出すように窓を開けてエアコンをつけると徐々に部屋の温度が下がって快適な空間に変わった


「これ飲むか?」

「うん!」


冷蔵庫にケーキをしまった青峰君が缶を開けて渡してくれたのはライムフレーバーのノンアルコールビール


ビールは苦手だったけどこれは好き。


しかもなんと…


ノンアルコールビールにもホップが使われててホップにはエストロゲンが含まれることから胸が大きくなるんじゃないかっていう人もいてあたしも毎日飲むことにしてる



青峰君はあたしにそんな目論見があるなんて知らないだろうけど味は気に入ってるのかいつも一緒に飲んでくれる。


「運転ありがとな。おつかれ」

「いつもしてもらってるもん。かんぱい」


お宿みたいにすごく豪華な食事や綺麗な色のノンアルカクテルじゃないけど二人でする乾杯は場所もグラスの中身も関係ない程あたしは幸せを感じる



デパ地下で買った食事を二人でつついて他愛のない話をする



他の人から見れば別に特別なことじゃないのかもしれないけどあたしにとっては27年生きてきてで初めての事で、もうすぐ海外に行ってしまう青峰君と過ごせる貴重で特別な時間


「今年休暇取るか?」

「取らないかな。長いこと休んじゃったし…でも試合は見に行きたいなー」


いつも休暇は9月か10月に取ってた。
だけど今年は手術があってもう既に長すぎる休暇を取ってしまったから毎年恒例のちょっと長めの休暇は取らないことにした。


復帰しましたって連絡をしてるしさすがに休んでばかりはいられない


「NYの今年は呼ばれてねぇの?」

「呼んでもらったけど手術あって分からなかったら…断ったの」


去年初めて行ったNYのコレクション

今年はミラノと同じブランドからの指名で声がかかったのに手術があって行かれるか分からないから受けられなかった。

パットの事務所に激励のメッセージが届けられたって言ってパットが病院まで持ってきてくれた。

退院した時に連絡を入れたら今度はミラノでって言ってくれた




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