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最愛 【黒子のバスケ】

第20章 28


心地のいい幸せな時間はゆったりと流れるのに早く過ぎてしまう


あの後あたしのくしゃみをきっかけに浴衣を直してもらって一緒にベッドに入ってからの記憶は…ない


寒い訳じゃなかったけど湯冷めしたら風邪ひくだろって言って浴衣を直してくれた。


抱きしめられたまま目を覚まして少し上にある顔を見上げるとぎゅっと腕に力が入って優しく笑ってくれた


「おはよ」


「おはよう」


寝る瞬間も起きた瞬間も幸せで堪らない




離れたくないけどチェックアウトもあるし朝食も食べたい



でも朝食の時間ギリギリまではここから動きたくない


抱き合ってゴロゴロして何度もキスをして


ゴロゴロしすぎてベッドから落ちそうになるのを青峰君が抱きとめてくれて


だけどそのままひんやりした畳に転がりたくてわざと畳側に体重をかけて上掛けとご二人で畳に落っこちて…


「ははは!わざとそっちに体重かけんなよ」

「だって畳ゴロゴロ気持ちいいんだもん」


二人で仰向けになって大笑いして長い腕があたしを優しく抱き寄せてくれた


「俺の家のお前の部屋、畳にするか?」

「え?あたしの部屋あるの?」

「あるに決まってんだろ。LAでだって仕事すんだから一人の部屋がねぇと落ち着かねぇだろ」


もう…

いつもびっくりすることばっかりして


でも青峰君の日常にあたしを入れてくれたことがすごく嬉しい


「ありがとう…本当にすごく嬉しい」

「俺がそうしてぇんだよ。まぁ実家もあるしあれだけどいつでも来いよ」


ありがとう以外の言葉が見つからなくてぎゅっと抱き着いて嬉しい気持ちを伝えるとおでこに優しくキスをしてくれた



「畳はさすがに無理だけどな」

「メイクが畳に入り込むとお掃除大変なので畳じゃなくて全然いいです」



あたしは家で仕事をするとき部屋にこもってやる癖があって青峰君が帰ってきたことも気づかない時がたまにあったのにそれでもあたしの仕事を尊重してくれることが嬉しかった。


あたしも少しバスケのことを勉強しよう


少しずつでも青峰君の仕事を理解して少しでも支えられるようになりたい
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