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最愛 【黒子のバスケ】

第20章 28


青峰君に我慢させてるって本当は分かってる

だけど青峰君があたしに謝らなくていいって言ってくれた時すごく心が軽くなって、それに甘えてるのはあたしの方で、いっぱい我慢してくれてるのに青峰君に謝らせるのは嫌だった


「けど少しでも怖いとかヤダって思ったら絶対ぇ我慢すんなよ。これだけは絶対約束しろ」

「はい…」

この人はどこまでも優しい

こんなあたしをすごく大事にしてくれてる

包み込むように優しくあたしを抱きしめてくれる腕もストレートな言葉もすべてがあたしを受け入れてくれてるって感じられる


だからもしいつかそうなれるなら青峰君とがいい

もう少し時間はかかってしまうけど…

あたしの心の準備ができた時青峰君があたしを今と同じように思ってくれてたら






先のことは分からない


けどあたしはどんな時でもきっと青峰君への気持ちは変わらない



「風呂、一緒に入るか?」

「それは…嫌です」


明らかに冗談だって分かってる茶化した聞き方にあたしも笑って返事をするとぎゅっと抱きしめて笑ってくれた


「じゃあ風呂出たら、背中のやらせろ」

「うん。お願いします」


あのハプニング以来青峰君はよく背中のケアを手伝ってくれる
ボディバターを手で温めるのは黄瀬君との話で知ったらしい


黄瀬君もよく美緒の背中にボディバターを塗ってあげるらしく、最初にやった時、冬なのにいきなり冷たいクリームを付けて美緒がすごい驚いちゃったって話を聞いてたから温めた方がいいんだって思ってそうしてくれたって教えてくれた。

てっきりあたしは青峰君が女性にボディクリームを塗り慣れてるんだって思ってたけどそうじゃないって分かって嬉しくなったのはあたしだけの秘密

だってあたしはママに似てやきもち妬き

過去のことにまでやきもち妬いてるなんて知られたら絶対引かれるから絶対言わないけど…



青峰君がお風呂に行ったのを見計らってコンシェルジュにこっそり電話をして用意したプレゼントを部屋に持ってきてもらってベッドの右にあるサイドテーブルに置いた


びっくりするようなすごいプレゼントではないけど形に残るものを何か贈りたくて選んだTシャツとインナー


もっとセンスのあるものを選べたらよかったけど、シンプルなものを長く使う青峰君に何を贈っていいのか分からなくて…
結局無難さを取ってしまった
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