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最愛 【黒子のバスケ】

第20章 28


みさきの実家で自分を抑えきれなくて怖がらせちまってから、ずっと重ねるだけだった

無理強いをして怖がらせるくれぇならできなくてよかった


けど、みさきからキスされて我慢が利かなくて、少しだけのつもりで唇に舌を這わせると俺を受け入れるかのように小さく唇が開かれた。


驚かせねぇように、嫌がったらすぐ止められるようにゆっくり進んだ



ふぁ…




すげぇ小さい声を出して俺にしがみつくから、また怖がらせちまったと思ったけどみさきの唇はあの時とは違って柔らかいままで、体を強張らせたり震えたりはしてなかった。


盗み見た顔は月明かりに照らされたまつげがキラキラしてすげぇ綺麗で、触れた頬はめちゃくちゃ熱かったけど怖がってる様子はなかった。


みさきが怖がってねぇんだって思ってできるだけそっとみさきの舌をつつくと、すげぇ少しだったけど応えてくれた。


温かくて柔らけぇ口内に少しだけ深く入り込んで、みさきの舌を絡め取ると小さく水音が響いた


これ以上はやべぇ。


もっと深く探りてぇけど、止めらんなくなって怖がらせんのだけは嫌で、まだそこに残りたがるのを抑え込んで濡れた唇にキスして離れた。


体も離さねぇと反応してんのがバレちまうのに、みさきが俺の胸元を強く掴んでて、離すに離せねぇし体も俺に預けられてる


「…ごめんねっ…ちょっと、動けないっ…」

「怖かったか?」


怖がってねぇって思ってたけど本当は怖かったのかもしれねぇ



無理させねぇって決めてたのに。

欲求を抑えられねぇ自分にすげぇ腹が立つのと同時に激しい後悔に襲われた




「ちがッ…」

「悪かった」

「違うっ!怖くない。ほんとに違うの」


相変わらずしがみついたまま違うって繰り返して涙目で俺を見てる


けど、怖がらせたんじゃなかったことはホッとした。


「怖かったら、こんな風に一緒にいないもん。慣れなくて、立ってられなかっただけなの…」


何だよその可愛い理由
しかもその顔は反則だろ


そんなウルウルさせた目で下から見るなよ…

またしたくなっちまうだろーが


とにかく今このままはやべぇ




「部屋、戻るか?」

「ん…






……抱っこ…がいい……」



いや…するけど…



いつも自分で歩けるとかいうくせに今それ言うのズルすぎだろ…
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