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最愛 【黒子のバスケ】

第1章 視線の先


side青峰

緑間から正式な日程の連絡来ると程なくして火神からも連絡がきた。

(緑間の結婚式行くんだろ?帰国間に合いそうか?)

(エージェントには言ってあるから問題ねぇはず)

(俺は式の2日前に帰国できそうだけどお前は?)

(じゃあ合わせるわ。1人だとフライト長くてつまんねーし)





帰国の日程が確定して実家に連絡を入れると親父が出た。


「7月の2週目の木曜日にそっち戻るわ」

「そうか。試合は順調か?」

「どうだろな。悪くはねぇけど、良くもねぇ」

試合を見ているくせに聞いてくる親父に嘘はつけない

「ヒジ気をつけてやれよ」

「分かってる。ちょっとお袋に替わってくんね?」




「もしもし??帰国の予定出るの早いわね。いい報告でもあるの?」

「チッ。別にねーよ。帰国した週の土曜日結婚式あるから悪ぃけどワイシャツの用意頼む。じゃーな。」

口煩いお袋にこれ以上余計な事を言われたくなくて一方的に電話を切った


うるせぇとは思っても、俺も大人になったせいか親へのカンシャみたいなものを感じるようになって、できるだけ連絡を取るようにしてる。



結局今年はチャンピオンになることはできず6月の中旬でオフに入ったけど、エージェントに帰国の予定を伝えていたからか7月の1週目まではとにかくスポンサー関係の仕事が忙しかった。



火神から、もしかしたら幼なじみも一緒に帰国するかもとか連絡がきてたけど予定がズレたらしくその話は立ち消えとなり、俺より早く完全オフに入った火神がクリーブランドまで来て一緒に帰国した。

本当はネロも連れていきたかったけど航空機での移動は負担がかかる。
それにアレックスも世話を買って出てくれたから甘えることにした。



機内ではゆっくり過ごせるもののチームの専用機よりは狭くて熟睡することは叶わなかった。

時差ボケを解消するために金曜日こそ寝ようとしたのに、ネクタイを持ってくるのを忘れたせいで出かけるハメになって、買い物から帰宅するとすっかり目が冴えてほとんど眠れなかった。



案の定式当日は眠くて、迎えの車で赤司が気を利かせて開けてくれたサンルーフもほとんど意味をなさなかった。

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