第20章 28
side青峰
昨日寝る前にみさきが俺に言った
「明日はお誕生日だからあたしが何でも言うこと聞くから何でも言ってね」
だから可愛い声を聞かせてくれねぇみさきにそれを言ってやることにした
「お前のその可愛い声聞きてぇんだけど」
「やだぁ…」
あーマジで可愛い
なんでそんな目ウルウルさせてんだよ
「なんでも言うこと聞くんだろ?」
「違うの‼マッサージとか何か食べたいとかそういうことなの…そんなにキスしちゃダメ」
無理
みさきといてキスしねぇとかマジで無理
しかもお前だってキスして欲しい時すげぇズルい誘い方してくんだろ?
俺がすっげぇ我慢してたってめちゃくちゃくっついてきて可愛いこと言って煽るくせに…
みさきの抗議も無視してキスしまくってガウンを乱して胸元にもキスをした
横向いてると小さく谷間になっててすげぇ綺麗
まだ俺の付けた跡が消え切ってない胸元に口づけてまた新しい跡を残す
「んっ…あたしも…」
「ん?」
「あたしも…つけたい…」
初めてだな…
みさきがこんなこと言うの
今までは黙って俺に付けられてるだけだった
首にみさきの顔が来るようにみさきの頭を引き寄せた
「思いっきり付けろ」
んー…
吸われてる感覚はある
「あれ…つかない」
「もっと吸わねぇと付かねぇよ」
みさきは吸い方がすげぇ優しくて全然痛くねぇけど全く付いてねぇ
「難しいね」
「教えてやる」
女にキスマークの付け方教えるなんてな。
さっきまでのすげぇ甘い感じはねぇけど、せっかくの誕生日にくれるっつってんならどうしてももらっときてぇ
うまくできねぇみさきが可愛くて笑ったら怒られたけど、4回目で今まで感じなかったチクッとした痛みを首に感じた
「…ついた…」
自分でつけて照れててすげぇ可愛い
今まで付けられた時は感じなかったこの満足感みてぇな不思議な感覚
すげぇ嬉しい
首の方が付けやすいはずなのに見えたら恥ずかしいとか言って首より下に付けて服に完全に隠れる場所
俺は別に見られたって全然構わねぇけど、こういうことはみさきのペースにできるだけ合わせてく
たまに抑えが効かなくてやりすぎちまう時もあるけど、基本はみさきのペースで進めればそれでいい
「最高の誕生日だ」