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最愛 【黒子のバスケ】

第20章 28


いつもはスケジュールの関係で一日中一緒にいられる日はほとんどない


けど今日は朝からずっと一緒にいられる


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青峰君のお誕生日

日付が変わるときにおめでとうを言いたかったのにバカなあたしはすっかり眠って言えなかった。


だから朝起きたら絶対一番に言いたくて4時からずっと起きてる。

青峰君が起きたら絶対あたしが一番最初に言いたいの



青峰君は日本に来てからリハビリと仕事ですごく忙しい。

だから朝ゆっくり寝てられるときは起こさないようにしてる



それに青峰君の寝顔ってかっこいいんだけどちょっとだけ子供みたいで、こんな青峰君を見れるのは自分だけなのかなって思うと起こすのが勿体ない



ずっと見ていられる寝顔を眺めながら長い指を触ったり硬い胸板に頭を預けたりして幸せな時間を過ごしてると青峰君の長くて重い腕があたしの体に乗せられた


「…あー…すげぇ寝た」

「おはよう。お誕生日おめでとうございます」

「はよ。ありがとな」


優しく笑ってぎゅっとしてくれるこの感じが堪らない


お誕生日の青峰君よりあたしの方が喜んでる



「朝ごはん何食べたい?」

「んー……お前」

「えっ…!?」

あっ…やっ…


青峰君が突然首とか耳を甘噛みしてくるからゾクゾクして言葉にならない声が漏れだす


んッ…ひゃっ…みみ…やっ…


耳にも首筋にも唇にもキスがたくさん落とされて小さく聞こえるリップ音とゆっくり腰を撫でる指でもうおかしくなっちゃいそう


やぁっ…んっ…あっ…だめなの…


「そんな声出して…何がダメなんだよ」


青峰君のせいなのに…
こんな声聞かれたくない


「…聞かないでッ」

口を押えて首もすくめてキスされないようにしてるのに青峰君はあたしの耳をキスしたり噛んだりして全然やめてくれない


ふっ…やっ…はっ…はぁ…


耳を隠そうと口から手を離した瞬間顎に触れられて青峰君とばっちり目が合った


もーやだ…
絶対あたし顔赤い…



「かわい…」

「あっそれ言わないでっ」


こんな明るいとこで目が合ってる時に言われるなんて恥ずかしすぎる…

赤い自覚がある顔にさらに血が上っていく
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