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最愛 【黒子のバスケ】

第20章 28


不安なことをこんな風にすぐに口に出せるのはきっと青峰君だから


好きだから迷惑かけたくないし重荷になりたくないって思うけどあたしは隠し事は苦手だし、何でも言っていいんだって思わせてくれるからネガティブな内容でもきちんということができる。


青峰君との関係を大切にしたい


あたしをすごく大切にしてくれてるのを感じるしあたしもすごく青峰君が大切だから


青峰君がRioさんを避けてくれることで安心するなんてあたしも性格悪いって思うけど、お付き合いしてる人に明らかに好意を持って近づいてくるのにいい気はしない


「ほんとはちょっとやきもち妬いたの」

「なんでだよ」

「だってRioさんは、スタイル良くて美人だから。あたしにないものを持ってて誰がいても堂々とアプローチできるRioさんに嫉妬した」


人間はいつだってないものねだり。

人によって差はあるけど自分にないものを欲しがるのは人間の性

自信を持てない自分が嫌いだから自信があるRioさんに焼きもちを妬いた



「お前って、ほんと変なこと考えんだな。あれが美人なら世の中みんな美人だろ。確かに女としちゃ高身長かもしんねぇけど比率ならお前のが脚は長げぇし、顔も小さいだろ。お前のがスタイルいいし美人だ。しかも仕事と男漁りと一緒にしてる時点でお前と同じ土俵には立てねぇ」


Rioさんを嫌悪してるからそう見えるのかもしれないけど、青峰君って美的感覚がちょっとズレてる…気がする…

仕事を一生懸命やってるってとこを見てくれたのは嬉しかったけど美人とかスタイルいいなんて言われると結構恥ずかしい。
勿論嬉しくないわけじゃないけど顔が赤くなるのが自分でもわかる


「あの、あんまりあたしを甘やかさないで…」

「甘やかしてねぇだろ?ほら、もうすぐ風呂溜まんだからいつもの選ぼうぜ」


やっぱり甘やかされてる。


だってリビングから寝室なら自分で歩けばいいのにすぐ抱っこして連れてってくれるもん


ラグに下ろすときもすごく優しいしバスソルトの入った箱だって青峰君が取ってくれる


「これ何色?」

「水色だよ」

「これは?」

「黒だよ」


最初に聞いたとき好きだって言ってたけどなかった黒のバスソルト。

墨が配合されてて黒くなるっていうのを見つけて迷わず買った

「今日はこれにする」

「決まりね」
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