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最愛 【黒子のバスケ】

第20章 28



ニコニコして駐車場を借りたことを教えてくれたみさき

いつでも来ていいって言ってくれてるみてぇですっげぇ嬉しかった


みさきの生活の中に俺の存在が馴染んでいくのを感じるとLAに戻るのが名残惜しくてしょうがねぇ


駐車場と合鍵

みさきはいつも俺が驚くようなことをやってくれる



俺の家はこれから鍵を変えるからまだ渡せねぇけど、鍵が決まったらみさきには持っててほしい

実家とそう離れてねぇから俺がいない時に来るか分かんねぇけどみさきにならいつ来られても全然構わねぇ。


家に入ってみさきを抱きしめるとみさきもすぐ腕を回してくれるようになった


前はためらいがちに緩く服を掴んでたけど、今は俺にぴったりくっつくようにしっかり抱き着いて体を預けてくれる



こうやって少しずつ距離が縮まるのを感じられるのが、俺にとってすげぇ嬉しいんだってことを多分みさきは分かってねぇ


ソファで体から力を抜いて俺にもたれかかってくれるみさきを抱きしめて聞きたかったことを切り出した



「なぁ…この間見てたモデルの男、どんな奴?」

「どんなって…あたしも1回しかお仕事したことなくて分からないんだけど10月にお仕事させてもらうことになって、前回どんな感じの事話したか思い出そうと思って」


二人でいるときに仕事の事なんてできりゃ話したくねぇけど心配だった。

みさきが珍しくメイクに関係なさそうなのを見てたから覗き込んだらクライアントのカルテとかいうのだったらしく、内容は見せてはくれなかったけど名前は見えた


“颯馬” 


黄瀬の言ってたクソガキ


みさきをガチで狙ってるとか言って、勝手に狙ってて手出さねぇならまだしも、何としてもみさきと接触しようとしてるっつーからすげぇ嫌な感じがした


しかも黄瀬の話じゃ、人の言うこと聞いて引くようなタイプじゃねぇって話だった



みさきの仕事邪魔するようなことしてみろ…
二度と仕事できなくしてやる


「なんかあったらすぐ言えよ」

「…何で黄瀬君も青峰君も同じこと言うの?颯馬さんってなんか良くない噂でもあるの?」

「そういう訳じゃねぇよ。男だらけの現場はお前の気が休まらなくて大変だろ?だからしんどい時はちゃんと吐き出せって事だ」


今の時点でみさきを怖がらせたくなかった。
けど何かあった時は俺がいるって覚えててほしかった
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