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最愛 【黒子のバスケ】

第20章 28


side黄瀬


青峰っちからのメッセージをもらって大急ぎで帰宅するとスーツの黒子っちがちょうどタクシーから降りてきたのが見えたから、マネージャーにロータリーで車を止めてもらって車から降りた。


「黒子っちー‼お疲れっスー」

「黄瀬君。お疲れ様です」

「もしかして、桃っちのお迎え?」

「はい。黒須さんのところで寝ていると青峰君から連絡をもらいました」


ってことは黒子っちもあの面白い写真を見たって事っスね。

俺がエントランスのロックを解除して一緒にマンションに入ると、二人でみさきっちの部屋に向かった。


青峰っちはなんだかんだ言って優しい男だから、きっと頼まなくても美緒が起きるまで寝かせてくれたと思う。


まだ寝てたらチャイムで起こしちゃ可哀想かなって思って青峰っちにメッセージを入れた。


(黒子っちと丁度マンションのロータリーで会って今一緒に部屋の前にいるから鍵開けてほしいっス)

玄関の前に立って待つ俺らに返信が来ることなく扉が開かれて青峰っちが出てきた。

「あれ?ネロいないんすか?」

「親父がネロといてぇからって今週は実家」


てっきり会えると思ったのに残念。

美緒もお気に入りの青峰っちの愛犬ネロは俺らの中でもちょー人気者。

いないことにがっかりしたけど、リビングに通してもらってに目に入った光景で一気にテンション上がった。
疲れが吹き飛ぶ



多分ほんとに起きたばっか。

美緒はショートヘアだからちょっと寝ぐせになってて、ボケーっとしてタオルケットを肩にかけてぺたりと座ってる



「美緒?」

「あ、りょた…おかえり…」


ちょー寝起き。
めっちゃ寝ぼけてる。

きょろきょろしながらここがどこなのか確認してるって感じ


「あれ…寝ちゃったんだっけ…タオルケットありがとう」

「俺じゃないよ」

「え?みさき?」


それはない。

だってまだ寝てるんだから


自分だって言わないとこも青峰っちなんスよね


「違うよ。青峰っちが掛けてくれた」

「え…すいません…」

「いや、いいけど、寝んならもっと柔らけぇとこで寝ろよ」


ホントかっこいい男だな…
俺が女なら絶対青峰っちがいい。
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