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最愛 【黒子のバスケ】

第20章 28


いつものお買い物より時間はかからなくて、あまりの混み具合に早いとこうちに帰ることに決めた。


DVD鑑賞をする予定だったから、レンタルショップで新作を借りて家に戻ると室内がサウナみたいに暑い。


今日の気温は37℃な上にこのタートルネックが猛烈に暑苦しい


だけど青峰君がすっごいいっぱいつけるから隠しきれない

エアコンをマックスで強くして、何とか部屋の温度が下がるようにしてるけど、すぐには下がらなくて3人でエアコンの風が来るところにまとまって座って微動だにしない。



「みさきー、もうそれ着替えなよ。バレバレだから」

「見てるこっちが暑いよー」

「あたしはそんなに暑くないよー」


勿論うそ
脱いでいいなら今すぐ脱ぎたい。
首が空いてないってだけですっごい暑い


「絶対嘘じゃん。熱中症なるよ」

「夜具合悪くなりたくないなら脱ぎなよ」

それは嫌だ。
今日せっかく夜ごはんに誘ってくれたんだもん。
具合悪くて行かれないなんて絶対ヤダ。


「はーい」


二人に説得されて渋々立ち上がって、暑すぎるウォークインで部屋着用の一番薄いマキシ丈のワンピースに着替えた。

割と胸元が開いてるからいつもならキャミソールと一緒に着るけど、もうこの二人とはお風呂まで一緒に入っててこの暑いのに着なくていい服は着たくない


濃いのと薄くなって消えかけてるのと、いろんな濃さになってるキスマークを暑い仕事部屋で隠す気力はない。

もういい
開き直るの。

だってさつきとか美緒だってたまについてるもん。

出掛けるときはあたしがばっちり隠すけどそのままうちにお泊りする時夜は隠さないし

恥ずかしさを打ち消すためにいろんな言い訳を立て並べてリビングに戻ると、さっきよりもだいぶ涼しくなってた


「はー!やっと涼しくなってきたね」

「今日の暑さ異常じゃない?」

「確かに。涼太が今日群馬の何とかってとこ行ってるんだけど、こっちより気温高いらしいの。ヤバくない?」

「「それはヤバい」」


この何の脈絡もない会話をみんなで床に寝っ転がってしてる異様な光景。


ソファに座るのですら暑くて嫌

フローリングのひんやり感がないと乗り切れない


ママが見たら絶対に「そんな姿見たら100年の恋も冷めるわよ!」とか言うだろうけど、見られてないからいいの
暑すぎるのが悪いの
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