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最愛 【黒子のバスケ】

第20章 28


もう31日まで日がないから先に青峰君に予定を確認しようと、とりあえずカフェに入った。

スマホを開くと新着メッセージのアイコン
まず最初にそのアイコンをタップすると、お昼がおいしかったってメッセージが入ってて嬉しくなった。


「なーにニヤケてんの?」

「大ちゃんでしょー」

「にやけてないもん。お昼食べてくれたって」


二人の顔を見たら絶対にまたいじられるから、顔を上げないまま答えてから青峰君にメッセージを入れた


(よかった。午後も頑張ってね。

あと、ちょっと聞きたいんだけど、31日と1日って何か予定ある?)


お誕生日だから一緒にいたいけど何か予定があるなら勝手に予約はできない。


もうお仕事に行っちゃったかなって思ったけど案外返信はすぐに返ってきた

(何にもねぇからお前とゆっくりしようと思ってた)

(じゃああたしの予定にちょっとお付き合いして欲しいんだけどいいですか?)

(お前のしてぇことしよーぜ)



ホントに優しい。
嬉しすぎる。



「一緒に過ごせるって!」

「「ホント、嬉しそー」」


嬉しいに決まってる。
だって大好きな人のお誕生日を一緒に過ごせてお祝いできるし、お付き合いしてから初めてのお誕生日だから楽しかったって思ってほしい。


あたしはフリーランスだし青峰君はトレーニングとかキャンプとかあって、来年のお誕生日は一緒にいられるか分からないから、今年の今の状況を大事にしたい。


辛くて怖い時間もあったけどあたしはちゃんと生きて一緒にいられる。
たくさんたくさん迷惑かけて心配かけちゃったからそのお礼もしたい。



いつもお泊りは洋室が多かったけど和室で畳の上にころころしてくつろげる旅館もすごく魅力的


ホテルの空きを探しながら内観とお料理とサービスを見比べて全館土足禁止の和風ホテルに決めた。


ホテルと旅館の中間


チェックインからチェックアウトまですべてお部屋でやってくれて、ゲストのプライベートを最重視した造りとサービスで、他のゲストに会うことはない。


青峰君はどこにいても必ずと言っていい程声をかけられるから、こういう他の人の干渉がない非日常空間はすごく嬉しい。


予約を入れて、一緒に行く人がお誕生日だからディナーでお祝いしたいけど、アルコールと甘いものはなしでってお願いすると快く了承してくれた。
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