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最愛 【黒子のバスケ】

第20章 28


さつきと美緒の言葉にヒントをもらって、8月31日のプランを考えながら、でもやっぱり何か形に残るものを贈りたくて、サングラスを買った店舗に入った。


「お久しぶりでございます。去年サングラスをお持ちいただいたのもこの時期でしたね」


覚えててくれてる
すごい。


あたしなんてそんなに頻繁にお買い物してないし、すごく高いものを買った訳じゃないのに覚えててくれてる。


「こんにちは。お久しぶりです」

冬にマフラーを買いに来て以来だから、8か月振り

「お誕生日プレゼントですか?」

「あ、はい」


去年とは違う返事を返すと、流れるような所作で男性物のところに案内してくれて、少し離れてゆっくりと見せてくれる。


彼女のいいところは、あたしがアドバイスを求めるまで静かに適度な距離で見守ってくれるところ。


質問には的確に答えてくれるし商品の知識は教えてくれるけど、あれこれ無理矢理進めて来ない。


じっくりと見て回ると、リビングコレクションの隣にリラックスウエアと、スポーツウエアが入荷してる。


「これ見せていただけますか?」

「かしこまりました。こちらはスポーツ科学の技術を応用して運動時の上半身の筋肉をサポートする機能が備わってるトレーニング用のインナーになります。テニス、サッカー、バスケットの3競技に分けてそれぞれに違うストレッチが施されていて、プロのスポーツ選手も練習着として着用いただいていると伺っております」



いいかも…

青峰君の体の筋肉に合うかは分からないけど、試してもらえるなら贈るのもいいかもしれない。

「ちなみに共同開発に協力して頂いたのはモントバード、チノヒルズ、IMGのスポーツの名門校と、ボストンにある人間科学研究所ですので、根拠は確かかと。個人的な感想です」


自分自身は運動が苦手だって笑って教えてくれるその人に同意して、そのバスケ用のインナーと普段着てもらえそうなTシャツを選んで包装してもらった。



「いつもありがとうございます」

「こちらこそありがとうございました」


あとはちょっとお泊りのプランを考えよ。


31日と1日は青峰君もあたしもお休みを取ってるから少しゆっくりできる。

遠出はまだできないけどあたしが運転してどこかでゆっくりお泊りしたい。
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