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最愛 【黒子のバスケ】

第20章 28


今日のあたしの目当ては青峰君のお誕生日プレゼント。

去年はNYに行く直前にお誕生日を知って、付き合ってもないからどうしようかなって思ってたけど、さつきと美緒が背中を押してくれてサングラスを贈ることができた。

今日もそのサングラスをしてくれてた。


今年は何がいいんだろう…
青峰君ってそもそもあんまり物を増やすイメージがないし、なんでもシンプルで長く使える物をいつも使ってる。




「そのバッグちょーみさきに似合う」

「ミラノのご褒美?」


それに、こんなに高い退院祝いをいただいてしまって、おいそれと気軽なものを選べない。

本当に喜んでもらえるものがいい


「ちがうの。これ退院祝いって…」

「え⁉みさきのママくれたの⁉」

「違くて…」

「あ、そうだったんだ!」


さつきには伝わったらしく美緒に小さい声で教えてる

あたしはこの二人にはこのバッグをママが持っててそれが欲しいってずっと言ってたからあたしがこれを買おうとしてることも知ってた。


「あの時何にもないっていうの否定しないから、本当にないのかと思ってたらすっごいのきたね」

「そうなの。だからいっぱい使わないと勿体ないって思って、最近お出かけの時は使わせてもらってるの」


分不相応って思う人もきっといると思うけど、せっかくもらったものを箪笥の肥やしにするつもりはない。

これを持つたびに青峰君に少しでもつり合えるようになろうって思える。
気持ちは対等だって言ってくれたことがすごく嬉しかったから。


「確かに。みさきって白ちょー似合うしね」

「「よかったねー‼」」

なんか満面の笑みでそう言ってもらえるとすごく嬉しいかも


「うん!だからちゃんと本当に喜んでもらえるものを返したいの」



3人でぐるぐるいろんなものを見て回ってるけど全く決まらない。


「あたし思うんだけど、大ちゃんって物への執着心がまったくないの。みさきからもらった物はすっごく大切にしてるけどそれ以外だとすぐどっかに置いてきたり、なくしたりして。だから物よりも一緒にできる何かの方がいいんじゃない?」


「あー。確かに」


それは新発見。
物をもらったら物を返さなきゃって思ってたけど一緒にできる何かでもいいかもしれない。
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