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最愛 【黒子のバスケ】

第20章 28


あの話を聞いたせいかな…
青峰君に甘えたくなる


お風呂に入ってから、ソファでいつものように脚の間に入れてもらって、指を絡めてぴったりと青峰君にくっついた


お腹に回された腕があったかくて心地よくてもっと直接体温に触れたい


キスして欲しい


言えないけど伝わってほしいって思って、上にある青峰君の顔を見上げて目で訴えた。


長い指があたしの顎にそっと触れて、望んだとおりの温度が唇に伝わってくる。


脚の中で体の向きを変えて青峰君の首に手を添えると、頸動脈から手のひらに心拍が伝わってきて、黄瀬君が言ってくれたことを思い出した。

本当に青峰君の一部になれたらいいのに
そしたらずっとずっと離れなくていいのに


「今日はすげぇ甘えてくんのな」

「…もうやだ?」

「んな訳ねぇだろ」


少し離れた時に小さく囁いてくれる声も、優しく笑ってくれる顔も、すごく好き

くっついた鼻を少しつんってするとまた唇を重ねてくれた


「ベッド行くか?」

「うん…」


抱き上げてもらってキスをして、肘で器用にリビングの電気を消して寝室に運んでもらった。

まだまだキスマークが残るあたしの首に感じるチクリとする痛みは、それが増えていくことを教えてくれてる


青峰君はガウンを少し開くことはしてもキャミソールを乱したりはしない


怖いことはしないって何度も約束してくれたから、こんな風に無防備でいられる。


本当にあたしを大切にしてくれる

ぴったりとくっついたとき青峰君のが触れて、それが硬い時があるのは気付いてるし意味も分かってる。

気付かない振りしてるのはズルいのかもしれないけど、その優しさに今は甘えさせてほしい。


甘えてばっかりだけど、覚悟のないままして傷つけるのだけは嫌だから、もう少し時間が欲しい


「いっぱい我慢させてごめんね」

「我慢なんてしてねぇよ。お前といられりゃそれだけで満足だ」


優しすぎる青峰君にありがとうとごめんねが伝わればいいと思って強く抱き着くと、もっと強く抱きしめ返してくれた


「愛してる。俺はお前だけだ」

「あたしも…だいきだけだよ…」

気持ちが伝わってほしい

大好きで大好きでどうしようもなく独占したくなってしまう

すごくすごく大好き

今はキスがいっぱいいっぱいだけど、もっと先に進むなら青峰君しか考えられない
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