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最愛 【黒子のバスケ】

第20章 28


朝一で景虎さんとこ行って、その後はスポンサー企業の商品のCM撮影
CMとかマジでヤダけどスポンサー企業に頼まれりゃNOとは言えねぇ。

みさきにメイクを頼みたかったのに黄瀬が既にオファーしてて断られた。

ライアンに男のメイクを探させて今日はそいつにやってもらったけど、手の柔らかさが全然ちげぇ。

あー…マジでみさきがよかった。

さっさと終わらせて一刻も早くみさきのとこに戻りてぇ。

スタジオに入ると共演する女がもういて俺を見るなり近づいてきた。

「こんにちは!Rioです。今日はよろしくお願いします」

「青峰だ。よろしく」

挨拶をされても返さねぇなんてことはねぇけど喋りてぇとは思わねぇ。

撮ってチェックしてNGくらってまた撮りなおして

みさきがいねぇとマジでやる気出ねぇけど、さっさと帰りてぇから言われた通りやってんのに、女がちょいちょいNG出す。

新人なんて聞いてねぇぞ


「一回休憩入れましょう!」

いらねーよ。
さっさとやって今すぐ帰らせろ


『ダイキ。顔に出すな。委縮させて余計に長引くぞ』

『ったく。あっちは本業だろ。なんで俺が気使わなきゃいけねぇんだよ。もうすぐLA戻らなきゃいけねぇって分かってんなら俺のプライベートを尊重しろよ』

『充分してるだろ。だからあっちでの仕事を全部キャンセルしたしチャーター機も手配した。こっちでの仕事は全部やるって言っただろ』


だからやってんだろ。

ホントなら女と共演なんてしたくねぇっつーの。
まぁ受けちまった仕事だししゃーねぇからやるけど、マジでさっさとしろ。

イライラするのを抑えてライアンの用意した飲み物を飲んでると女が近づいてきた。


「あの、すみません。緊張してしまって…」

「いや」

「お詫びしたいので、今夜お時間もらえませんか?お食事でも...」


は?ヤダよ。
お詫びしてぇなら一刻も早く解放してくれ。
一緒に飯とか何の罰ゲームだ

「無理。付き合ってる女いるからそういうのいらねぇ」

「え?……でも何かお詫びを…」

「なら、さっさと終わらせてくれりゃそれでいい」


この調子じゃ予定時間には終わらねぇ。


「じゃあ再開しますのでスタンバイお願いします‼」


スタッフの声に女を見ることなく立ち上がると撮影が再開された。


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