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最愛 【黒子のバスケ】

第20章 28


「ちゃんと綺麗に食べるので、夢に出てこないでください」


ビニールの中であたしを見るサンマの目は見ずに、手を合わせてお願いをしてから頭を切り落とした。


ママとやった時はお魚の骨が太くてうまく切り落とせなくて、出てきた血にすっごく焦ったけどサンマは簡単に切れた。


こっちを見られないようにすぐにディスポーザーで処理をして身を3枚に下ろした

ママとやってから、いろんな動画を見たり練習をしたりして最初よりは上手になった3枚おろし


今日は今までで一番のでき

だけどやっぱり少し骨に身が残ってしまって、どうしようかと思って調べると、骨を揚げるとおせんべいみたいに食べれて美味しいって書いてあった。

カルシウムも摂れるし何よりも食べれるなら食べた方が絶対にいい。


お刺身を完成させて骨も素揚げしてしっかり油をきってメインは完成。


炊き立てのご飯とお味噌汁、夏野菜の煮浸しと、きゅうりとタコの和え物、時間があるから出汁の餡をかけた海鮮茶わん蒸し。


今日は結構しっかりした和食ができたかも。


お料理が全部完成して、帰ってきたら温めなおして食べれるようにしてからパンを仕込む。

朝焼くけど仕込むのは今日。


さすがに一からパンを焼ける時間に起きるのは無理。
頑張ればできないことはないんだけど、もし万が一寝坊したらお昼を渡せなくなっちゃう。


青峰君が食べるから勿論グルテンフリーのパン


気温と湿度を確かめて粉に水を入れて、こねこねして、すべすべのしろくてぷにゃぷにゃの赤ちゃんのお腹みたいな生地を作った。


いい感じ。


塗れた布巾を被せて生地を休ませたところで玄関が開く音が聞こえて、一刻も早く会いたくて小走りで玄関に向かった


「おかえりなさい!」

「ただいま」


この瞬間が大好き。


優しく笑ってぎゅってしてくれて、全身がぴったりくっついて体が包まれる。


「ご飯とお風呂どっちにする?」

「先飯食おうぜ。用意手伝う」

「あたし今日早かったからもうできてるの。温めたらすぐにできるからゆっくり着替えして」


青峰君はお料理は苦手って言ってたけど、混ぜたり野菜をちぎるのはお手伝いしてくれるし、サラダチキンを手で割くのはすっごく早くて上手


少し触れるだけのキスをしてくれて体を離すと洗面所に入っていった
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