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最愛 【黒子のバスケ】

第20章 28


「すみません。遅くなりました」

「ありがとッス」

「こちらこそ行かせてしまってすみません」


謝って、買ってきてもらったハンバーガーを受け取ると、マネージャーさんは休憩中でも忙しいのか、スマホで電話をしながら控室から出て行った。



「マジバは初かも」

大我に作ったのはLAにいた時だから、マジバはなくて違うチェーン店のを食べたからマジバは初


「中学ん時からよくみんなで行ったなー。火神っちと青峰っちがNBA目指して渡米する前もみんなでマジバで激励会したの、ちょー懐かしー」

なんか可愛い。
激励会してくれたなんてきっと大我も青峰君もすっごく嬉しかったと思う。


「真太郎って、ポテト食べるときもあのテーピングしてるの?」

「緑間ッちは指が汚れるとか言ってポテトもフォークもらって食うんス」


何それ……
すごい笑える

真太郎は育ちがいいんだけど、ものすごいこだわりが強いからたまに超変人な時がある


みんなの高校の時の話を聞きながら、てりやきバーガーを観察して見た目を確認してからいざ実食。



「結構しっかり味で、甘さはそんなに強くないけど、みりんだけじゃ少し足りないなぁ」

一口ずつゆっくり食べて自分の中で味を分析して、調味料の割合を考える。

今回は実験の時間はないからぶっつけ本番になるけど、てりやきは何度も作ったことがあるし失敗するってことは多分ない。


食べた感じを忘れないようにちょっとお行儀悪いけどいつもはメイクのことを書くために持ってるノートにメモを取りながら食べる。


「みさきっち、メモ英語で取るんすね」

「あーうん。実は漢字苦手で」


日本語は全然話せるし、字も書けるんだけど漢字はちょっと苦手だし英語の方が慣れてて書きやすい


「でも秀徳ってめちゃくちゃ頭良くなきゃ入れないっすよね?」

「あたし途中編入だったからテストあんまり難しくなかったのかも。でもそれでも漢字は結構間違ってた。漢字は大我と同じレベルで書けないよ」

だからあたしはクライアントにお手紙を出すときは辞書必須。
電子辞書がないとほとんど平仮名になっちゃう


「みさきっちも苦手なことあるんすね」

「そりゃあるよー!あたしの事なんだと思ってるのー?」


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