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最愛 【黒子のバスケ】

第20章 28


もー黄瀬君が変なこと言ったり聞いたりするからドキドキしっぱなしだよ。


お昼時のマジバは結構混んでるらしくマネージャーさんはまだ戻らない。
お昼休憩は長めに取られてるから時間は全然問題ないけど、悪いことしちゃったかも。

「あ、そーだ。全然話違うけど、うちの写真集受けてくれたって聞いたッス」

「はい。今年もお世話になります」


帰国して仕事を再開し始める前に、社長さんに戻ったことを連絡したら、写真集のメイクチームを今年もまとめてほしいってオファーをくれた。


メイクチームのメンバーは去年とほぼ同じで、それぞれが普段からよく使ってるメイクさんを集めてくれるから、あたしは、黄瀬君と一昨年事務所に所属し始めて去年の写真集をきっかけに一気に人気に火が付いた颯馬さんと、いつもあたしを可愛いってからかうベテランの竹内さんの3人を担当する。


「颯馬君の事覚えてるっスか?」

「勿論です。一度でもさせていただいたことのある方は忘れませんから」


フリーでやるってことはクライアントの管理は自分でやる。
一度でも使ってもらったら必ず覚えておいて、会った時はしっかり挨拶をさせてもらって仕事をもらえるように営業もする。

それに、1回ぽっきりになってしまうクライアントさんがいないわけじゃないから、その後にその人が気に入って使うメイクさんを観察して、自分には何が足りてなかったのかを検証するためにも、クライアントはすべて記録と記憶に残しておく


「颯馬君って結構おしゃべりだから色々聞かれたりするかもしんないけど、なんかあればいつでも相談乗るっス」

「…?ありがとうございます」


黄瀬君がこんなこと言ってくるなんて今までになかった。
どういうこと?


颯馬さんはたまにオファーをくれるけど、スケジュールが合わなくて去年の写真集以来。
去年はすごく緊張してたのか表情が少し硬くて喋り方も緊張している感じだった。

何日かすると撮影に慣れてきたのか喋るようになってくれたけど、その時はそんなに色々聞かれたってことはなかった気がする。


今日帰ったらカルテ見てどんな会話だったのか確認してみよ。


去年やった時の記憶をたどりながら、颯馬さんのことを思い出してるとマネージャーさんがお昼を持って帰ってきてくれた



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